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ナ・パリ・コースト トレッキング&クルーズ (1) ミノリ・K・エバンズ

ケエ・ビーチと雨具を来たマリちゃん
  カウアイを代表する名所といえば、サーフィンのメッカとして世界的に有名な「ハナレイ・ビーチ」。そして秘境「ナ・パリ・コースト」。アメリカでもっとも有名なアウトドア雑誌『OUTSIDE』の誌上アンケート「もっとも行ってみたい世界のスポット」でつねに上位に選ばれているところでもある。今回はこの秘境「ナ・パリ・コースト」を海陸両方からお届けします。

 カウアイ島の面積は東京都の3分の2ほど。北はKe'e(ケエ)ビーチ、西はPolihale(ポリハレ)ビーチで車道は終わり、車で島の周囲をぐるりと一周することはできない。このケエ・ビーチとポリハレ・ビーチを結ぶ、断崖絶壁の連なる海岸が「ナ・パリ・コースト」。トレッキングで歩く、ヘリコプターで飛ぶ、カヤックかクルーザーで海をいく、秘境と言われる海岸線を楽しむ方法はこの3つ。トレッキングでは日帰りコースと全コースを踏破する3泊4日コースが楽しめる。

ダブルで海にかかる虹も見た

 私もまずは小手調べに、トモダチのマリちゃんと一緒に小雨の降る日、途中の「ハナカピアイ・ビーチ」を目指して日帰りトレッキングに行ってみた。出発地点のケエ・ビーチは早朝&平日にもかかわらずたくさんの人が、ビーチを楽しみに、またナ・パリのトレッキングを楽しみに訪れていて駐車場は早くもほぼ満杯。(駐車事情を考慮すると、トレッキングに行くなら朝7時頃にはケエ・ビーチに到着しておくのが望ましい)群がるワイルド・チキン(カウアイ名物・野生のニワトリ)に怯えつつも蹴散らしながら車を停め、ビーサン(ビーチ・サンダル)をトレッキング・シューズに履き替え、いざ出発。マリちゃんがしばらくハワイ島へ旅に出るという事情により日程の調整がつかず、雨の日は避けた方がいいよという友人のアドバイスを泣く泣く無視して訪れたナ・パリはいやはやヌレヌレのグチョグチョだった。
 


途中は晴れ間が広がり青い海が顔を出した

 出発地点からしばらく続く石のステップは雨に濡れて滑りやすく、足元を何度も取られながらの進行。カウアイにて初めての雨具を着る。数分で見晴らしのいい場所に出る。ここからはゆるやかな下り坂で通常なら何の苦もないコースなのだろうが、雨で濡れているため、恐怖の天然滑り台と化している。私とマリちゃんは「あ、スイスイ」とか何とか唄いながら、歩くことを諦めてスケートを楽しむ要領でここをやり過ごす。途中、少し後方を来ていた年輩のアメリカ人らしきオバサンの二人連れが足を滑らせ、弾丸となって私たちに突進して来た時は恐怖に顔がひきつってしまった。もう少しで私もマリちゃんもお煎餅になってしまうところだった…。


ほら、こんなにヌルヌルの道

 ガイドブックには往復二時間ほどとなっていたものの、目的のハナカピアイ・ビーチに到着すると何とすでに三時間が経過。雨のせいだろうか、それとも…としばし二人で考える。ちなみに私もマリちゃんも健脚の持ち主で体力もある。美しいビーチに激しく砕け散る波しぶきを受けながら、「やっぱもう若くないのかなぁ」としんみりしてしまった‘三十路〜ズ’なのだった。帰りは同じ道を戻るのみで約二時間ほど。

 みなさん、ナ・パリにトレッキングに出かけるなら、晴れの日をオススメします。でも、この日は実に20こ以上のさまざまな虹を見て、私もマリちゃんもとても感動した。これは雨のおかげかも。

 それにしてもナ・パリ・コーストの美しさは感動ものだった。これまでもガイドブックや写真集では眺めていたものの、現地で一刻一刻と天候の変わる中で体感するナ・パリ・コーストに私とマリちゃんは時折痛く感動して、肌がぶくぶくと泡だったほどだ。「観光名所なんて」と言わず、カウアイへ来たらぜひここを歩いてみてほしい。

(次回へつづく)

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