ハワイの自然、文化、歴史がテーマのアロハWEBカワラ版
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K(近藤):大瀧さんという名前がハワイ関係者の間で話題になるときは、アロハ航空の代表者となりますが、じつはマーリン・フィッシャーマンとしても、そしてハワイの自然をこよなく愛する自然人としても深い経験を備えた方だということはあまり知られていませんよね。釣りではブルーマーリンに夢中だとか。

O(大瀧):ひとことで言えば迫力ですね。そして優雅さを兼ね備えている。あの魚を間近にみて理性的でいられる人などないですよ。マーリンを釣ったその日から、釣り人は一生マーリンに釣られるんです。(笑)

K:かなりの思い入れですね。(笑)

O:あの魚のことになると、つい夢中になってね。(笑)

K:ハワイの自然もずいぶん歩いていますね。

O:ハワイは魚釣りのためだけのものじゃないですからね。最近はハワイ島にはまっています。とくにワイピオ渓谷とキラウエア。

K:ワイピオの魅力とはなんでしょう?

O:豊かな森につきますね。壁のようにそそりたった四方の崖からいくつもの滝が落ちていて、その水が渓谷全体に広がってすばらしい緑と河畔をつくりだしているんです。カメハメハ王朝以前から盛んだったタロイモ栽培はいまもこの地で盛んなんですよ。

K:果物もおいしいですよね。道端にいろいろな果樹があります。

O:そうですね。ここを歩いていると、なんだか風も水もとても人に優しく感じるんです。心が安らぎますよ。

K:ぼくもそう思います。キラウエアはどうですか?

O:あそこではぜひ溶岩を見ていただきたい。あの神秘的な色を目の前で見たら、はっきり言って人生観が変わりますよ。そうですよね?

K:ええ、ぼくは火山の観察がハワイとのお付き合いのスタートでしたから、溶岩の魅力は大瀧さんと同じようにぼくの心のなかに生きつづけています。地球から手つかずの状態で出てきたほとんど唯一のものですものね。

O:ワイキキでリラックスするのもいいですが、ぜひ、溶岩のダイナミズムを味わってほしいです。われわれはたまたま溶岩活動が活発なときに居合わせている。それを見ないなんてもったいないですよ。

K:ぼくより強力な広報部員になりそうだな。(笑) ほかにもお勧めはありますか?

O:そうですね。カウアイ島の北海岸にハナレイというところがあるんですが、かつてムーンウォークというツアーがあったんです。月明かりのもとで歩くのは幻想的でロマンチックでしたよ。いまもそのツアーがあるかどうかはわかりませんが、自然の楽しみ方というのはいくらでもあるんだなと思い知らされました。

K:そんなによかったのですか。いま月光浴も隠れたブームですし、ぼくも次回はぜひ月明かりの下を歩いてみようと思います。最後にカワラ版の読者にメッセージをいただけますか?

O:わたしもそうですが、高齢化社会のいま、熟年のみなさんはたっぷりある時間を有効に使っていない気がします。3泊とか5泊というのではなく、1ヶ月、せめて半月はハワイでのんびり過ごしていただきたい。ハワイの良さは時間を忘れたときに現れるんですよ。文明の利器がそれほどたいしたものではないことに気づくはずです。ハワイは癒しの場だとわたしは思っているんですよ。

K:まったくそうですね。本日はどうもありがとうございました。明日からタイへ出張ということだそうですが、どうぞお気をつけて

O:ありがとうございます。


◆大瀧久治プロフィール
アロハ航空日本・アジア支社長 1943年島根県出身。立教大学では作詞家で作家の中西礼氏がクラスメート。現在に至るまで長い付き合いがあるという。在学時にニューヨーク博覧会の日本パビリオンでレストランサービスを経験する。大学卒業後、ホテル勤務を経てキャセイ航空入社、以後、大韓航空、アロハ航空と、航空運輸畑を歩んで今日に至る。夫人と二人の子どもがいる。

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