ガゼボのパンケーキ。マカデミアナッツ、パイナップル、バナナとクリームをトッピング

　西マウイの海岸線沿いは、リゾートホテルやコンドミニアムが建ち並ぶ、マウイでも賑やかな地域です。大きなホテルやコンドミニアムが集まるカアナパリから、10キロほど北に進んだナピリ周辺は、小規模のコンドミニアムが多く建つ、落ち着いた雰囲気のエリア。そのナピリにある行列ができることで有名なレストランが、ガゼボです。ガゼボのパンケーキを食べるために、毎朝長い列ができるとか。そのウワサを確かめるべく、早起きをしてナピリへと向かいました。

　レストランが開店する15分前に到着したのですが、ウワサは本当で、既に長い列ができていました、うわー。開店後も、お客さんを少しずつ席に案内しているようで、なかなか自分の番にはなりません。結局、1時間ほど並んでしまいました。さて、有名なパンケーキです。かなり大きめなパンケーキに山盛りのクリームがトッピングされていますが、パンケーキはフワフワ、クリームも軽い食感。1時間も並んだけれど、あっという間に食べてしまいました。そんなに長く並びたくない、という方は、テイクアウトもできますよ。

シー・ハウスのハレアカラ・パンケーキ

　モロカイ島がすぐ近くに見える西マウイの海岸からは、冬季にはクジラの姿も見ることができます。海が見えるレストランで食べるおいしい朝食は、ハワイ滞在の中でもかなりシアワセな時間かも。シー・ハウスは、ナピリ湾に面した静かなレストラン。海風が吹く気持ちのいいテラス席は、ゆっくり朝ごはんを楽しむにはぴったりの場所です。実は、シー・ハウスでは、オーブンで焼いて作るパンケーキを食べられると聞いて、やってきたのでした。メニューを見ると・・・ありました、ありました、最低でも15分かかると書いてあるので、とても「ゆっくり朝ごはん」向きなメニューかも。

　ドイツ風パンケーキとかダッチ・ベイビー・パンケーキなどとも呼ばれている、オーブンで焼いて作るタイプのパンケーキは、中央が凹んだクレーター状の形をしています。そういえば、シー・ハウスにはクレーター・パンケーキというメニューもありましたが、私が注文したのは、ハレアカラ・パンケーキです。焼きたてのパンケーキは、熱々！生地のもっちりした感じと、表面のキャラメル状になったシナモンシュガーのカリカリした食感が、なんともおいしい。生地に混ぜられたパイナップルの酸味が、いいアクセントになっています。ゆっくり楽しむつもりが、またまたあっという間に食べてしまいました、ああ・・・。

テイスティ・クラストのバナナ・パンケーキ。イチゴソースとクリームをトッピング

　マウイ州の郡庁舎があるワイルクは、観光客にとってはイアオ渓谷への経由地というイメージかもしれません。昔からの建物や安くておいしいレストランが多いので、私はマウイに行くと、ワイルクをぶらぶらしに行きます。テイスティ・クラストは、ワイルクでも老舗のダイナー。朝から晩まで、おいしくて、安くて、ボリュームのある食事をすることができる、地元の人に人気のレストランですが、マウイで一番、と言われるパンケーキがあることでも有名です。これはぜひ食べに行かないと。

　テイスティ・クラストのようなローカルレストランの雰囲気を楽しむなら、私は朝ごはんの時間帯がいいのでは、と思っています。これから出勤する人たちや、常連らしい年配の方々に混じって朝ごはんを食べていると、観光ではないハワイを覗かせてもらったような気がするからです。さて、メニューを見るとテイスティ・クラストでは、パンケーキはホットケーキと呼んでいるようです。ちょっと欲張って、バナナ入りのホットケーキにイチゴソースもトッピングしてみました。柔らかいホットケーキに、甘さ控えめなイチゴソースがよく合っています。これで$5くらいです、なんてリーズナブルでしょう。気取らないホットケーキで始まるハワイの一日も、いいですね。