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ハワイ島日和

ハワイ島で植物を探そう!

NOPU

  ハワイで植物を見ることは、私にとって旅行の大きな目的の一つです。植物園へも、よく行きますが、ドライブやトレッキングの途中で、植物を見つけるのが楽しみ。今回は私がハワイ島で見つけた植物についてお話します。

雨にぬれるレフア
雨にぬれるレフア

オヒア・レフア
  さて、ハワイ島と言えば、島のレイの花にもなっている、オヒア・レフアでしょう。さすがにハワイ島は、オヒア・レフアをよく見かける島です。それに、黒い大地に咲く赤いレフアは、ハワイ島ならではの美しい光景でしょう。

 降る雨のことを「カニ・レフア」と呼ぶほどに、ヒロはオヒアが多い町と言われていますが、実際は多いというほどには、オヒアを見かけないような気がします。オヒアを探すのなら、ヒロから南へドライブしましょう。ヒロから南東にあるプナ地区の溶岩樹公園には、大きなオヒアがたくさんあります。伝説では、ヒイアカという女神が、ハワイ島にあるオヒアの森を大切にしていたと言われています。しかし、彼女の不在中、姉であるペレによってオヒアの森は焼き尽くされてしまいました。プナ地区にある溶岩樹(溶岩に包み込まれて焼失した木の跡。木があった内部が空洞になっている)は、200年ほど前の溶岩流でできたものなので、その時ペレが焼いた森ではないようです。しかし、ここでは伝説を思わせる木々を飲み込んだ溶岩や、それでも溶岩の上に新たに芽生えた力強いオヒアを見ることができます。また、プナ地区の海沿いを走る狭いハイウェイ、137号線には、街路樹のようにオヒアが並んでいます。

溶岩から芽吹くオヒア・レフア
溶岩から芽吹くオヒア・レフア

 もちろん、ペレのお膝元のボルケーノでも、たくさんのオヒアを見ることができます。ボルケーノ国立公園の森は、オヒアの森と言ってもいいほどです。ねじれた白い幹を持つ、大きく成長したオヒアには、アパパネなどのミツスイが集まってきます。また、溶岩の中から芽吹いた、まだ小さいオヒアでも、赤く可憐なレフアが咲いています。レフアの花を摘むと、雨が降るという伝説は有名ですが、ボルケーノはお天気が変わりやすく、雨に降られることもしばしば。トレッキングの途中で、急に雨に降られたときは、「誰かがレフアを摘んだな」と、思うことにしています。

コハラの青い空に映えるジャカランダ
コハラの青い空に映えるジャカランダ

ジャカランダ
  ジャカランダは、マウイ島のクラ地区が有名ですが、ハワイ島でも見ることができます。いちばん有名なのは、ワイメアに咲くジャカランダ。ハイウェイ沿いにも咲いているので、ドライブしていても薄紫の花をすぐに見つけることができるでしょう。ジャカランダの季節は春。日系の人々から、同じ春に咲く桜や、その色から藤にも例えられ、ハワイでも春を告げる花と言われています。私がハワイ島でジャカランダを見たのは4月頃でしたが、2月ごろでももう咲いていたそうです。

ヒロのジャカランダの大木、たくさんの花が散っています
ヒロのジャカランダの大木、たくさんの花が散っています

 ワイメア以外では、190号線沿いや、ホルアロアからキャプテンクックにかけての、少し高台でジャカランダをみつけました。ジャカランダは、白人が入植した後に、持ち込まれた植物なので、庭木などの観賞用に植えられていることが多いようです。ゴールデン・ウィークごろでも、コーヒー園のエントランスなどで、満開のジャカランダが楽しめます。

 ジャカランダは海抜600mから1200mの地域で生育する、と聞いていたのですが、ヒロのワイロア川州立公園でも見つけました。ワイロア川州立公園は、カメハメハ大王像が立っている大きな公園ですが、ヒロ湾のすぐ側なので海抜はほぼ0m。この公園のワイアケア池のほとりに、みごとなジャカランダが何本も立っています。私が見たのは、花の終わりごろだったようで、緑の芝生の上に、紫の花がたくさん落ちている様子が、とても綺麗でした。

たわわに実るパンノキ
たわわに実るパンノキ

パンノキ
  パンノキは、ハワイ語でウル。ハワイアンキルトではお馴染みのモチーフです。「パンノキをファースト・キルトにすると、キルトの腕が上達する」「パンノキのキルトがあると、食に困らない」などと言われることもあり、キルターの方は、一度はパンノキのモチーフのキルトを作ったことがあるのではないでしょうか。パンノキは食用目的で、ポリネシア人がハワイへ持ち込んだ植物です。トレイルで見かけることは、ほとんどありませんが、庭木などでその姿を見ることができます。ハイウェイ沿いでも、たわわに実のなるパンノキが生える民家があり、ドライブ中でもすぐに見つけることができます。公園などでも植樹されていることが多い木です。

大きなパンノキの実
大きなパンノキの実

 ハワイ島は、いくつもの有料植物園があるのですが、ショッピングセンターやドライブインに小さなガーデンがたくさんあります。このような庭には、園芸種のハイビスカスやゴクラクチョウカに混じって、ハワイ文化と密接な植物があることが多いようです。マウナロア・マカデミアナッツの工場にも、様々な植物が植えられたビジター・ガーデンがあり、大きなパンノキがたくさん実をつけていました。パンノキの実はかなり大きく、小型のメロンくらいあります。このパンノキの実が落ちてきて当たったら、かなり痛いかも、街路樹には向かないな、と思っていたら、あるハワイ島のショッピングセンターでは駐車場の縁石をパンノキの並木が飾っていました。駐車の時は注意しないと。


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