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ハワイ島日和

ワイピオへ下りよう!

NOPU
 ハワイ島の北東の外れにあるワイピオは、切り立った2つの崖に囲まれた、深い谷にあります。以前、私は、乗馬ツアーを利用してワイピオ渓谷へ下りました。その時の様子は、ハワイ島日和の中でも紹介させて頂きましたが、今度は自分の足で下りてみることにしました。その険しさから下りるのが難しいと言われているワイピオ、はたして帰って来られるでしょうか。

ワイピオ展望台から見下ろすワイピオ渓谷
ワイピオ展望台から見下ろすワイピオ渓谷
道の真ん中に居座る馬
道の真ん中に居座る馬

 というのは、少し大げさですが、ワイピオ渓谷へ下りる坂は、かなり急です。下りた分だけ、帰りは上らなくてはいけない、と思うと、やはり躊躇してしまいます。どうしようかなあ、下りようかなあ、と坂を少し下りたところで、ぐずぐず写真を撮っていたら、谷へと降りる車のドライバーに「乗って行くかい?」と、声をかけられてしまいました。ああ、もう下りるしかありません。ドライバー氏のご好意に甘えて乗せていただくことにしました。

 ワイピオでお友達に会う予定のドライバー氏にお礼を言って、坂を下りたところで車を降りました。まずは、「海に行くならあっちだよ」と、教えてもらった方向に、とりあえず行ってみます。坂を下りるとワイピオは森の中です。近くを流れる川沿いに、家が数軒、建っています。ワイピオは、私有地になっている場所が多いので、谷に下りてもどこでも歩き回っていいわけではありません。展望台近くの駐車場に、ワイピオの地図があり、歩いてもよい場所や、入ってはいけない私有地が示されていましたが、基本的には海岸沿いは歩いてもよく、また道路を外れなければ大丈夫なようです。

黒砂のビーチ
黒砂のビーチ
ロング・ボードで海に向かうサーファー
ロング・ボードで海に向かうサーファー

  さて、海へ向かって歩き出してすぐに、馬が行く手をふさぎました。急に暴れたり、蹴ったりしないかな、と恐る恐る近づきます。何しろ、馬は道の真ん中に立っているので、近づかないわけにはいかないのです。でも、馬は、私たちのことなど全く無関心な様子でした、ああ、よかった。ワイピオでは、自由に歩き回っている馬がいるので、ちょっと注意が必要です。しばらく歩くと、海にでました。

 海岸に出ると、ワイピオが高い崖に囲まれている場所だということを、改めて実感します。海に向かって右側にある崖からは、海へと滝が流れ落ちています。遠くに見える左側の崖には、崖を上るジグザグのトレイルが見えます。あのトレイルは、ワイマヌ渓谷へと続くワイマヌ・トレイルです。崖の下、滝の辺りには、大きな石がゴロゴロしていますが、ワイピオ湾は黒砂の長く続く海岸です。遊泳にはあまり向かないようですが、サーフィンにはいいビーチなよう。ハワイ島はサーフィンに向く海岸があまりないためか、急な坂を4WD車で下って、何人ものサーファーがワイピオ湾にやってきていました。ビーチではキャンプをしている人もいるようです。

居眠りするカーディナル
居眠りするカーディナル
木製の電柱とプランテーション・ハウス
木製の電柱とプランテーション・ハウス

 ワイピオの海岸線を二分するように、海に広い川が流れ込んでいます。海岸に沿ってワイマヌ・トレイルの方へ行ってみようとしたのですが、思ったよりも川は深そうです。トレイルへ行くのは、あきらめて海岸でのんびりすることにしました。川でカヌーを漕ぐ人や、犬を連れて散歩をしている人、木製のロングボードで海に向かうサーファー、ワイピオの谷はゆっくりと時間が過ぎていくようです。川岸の丸い石の上でうたた寝するカーディナルも、なんだかのんびり。

  ずっと海岸でゆっくりしていたいところですが、帰路は急な坂を上らなくてはいけない、と思うと落ち着きません。とりあえず、道を戻ってみることにしました。先ほどの馬の横を通り抜けて、谷の奥へと向かいます。道沿いの、苔むした木の電柱や、古いプランテーション・ハウスを見ると、タイムトリップしたような気持ちになります。やがて正面にヒイラヴェ滝とハカラオア滝が見えてきました。ハワイアンソングでも有名なヒイラヴェ滝ですが、ワイピオ展望台からは見ることができません。ヒイラヴェ滝を見たい方は、ぜひワイピオ渓谷に下りてみてください。

ワイピオ渓谷に流れ込むヒイラヴェ滝とハカラオア滝
ワイピオ渓谷に流れ込むヒイラヴェ滝とハカラオア滝
急な坂道をひたすら上る
急な坂道をひたすら上る

  いよいよ急な坂を上らなくてはいけません。坂の下でヒッチハイクしようと、地元の男性が待っていました。やっぱり坂を上るのは大変なようです。私もヒッチハイクしたい、という気持ちを抑えて、坂を上り始めました。全米で一番長い急勾配の坂、という噂もある坂です。歩く目の前が地面のように思えるほど、傾斜がきつい場所もあり、よく車が通れるなあと、感心してしまいます。でも、舗装してある道なので、思ったよりも大変ではありません。時々立ち止まって、坂から見えるワイピオの絶景を見て小休憩。ゆっくり歩いたつもりですが、30分ほどで展望台に戻ってきました。ヒッチハイクの男性は、まだ上って来た様子はありません。やっぱり自分の足で上ってきてよかったな。ワイピオは眺めるだけではなくて、下りてみるのもいいですよ。

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