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風に吹かれながら、ウクレレ・レッスン

ミノリ・K・エバンス
海からの風が吹く中、木陰でのウクレレ・レッスン

 おひさしぶりです。みなさん、お元気ですか? 私はすこぶる元気にやっています。「カウアイ日記」を書くのが、なんだかとても久しぶりのことに感じられるのは、気のせいでしょうか。これを性分というのか、何をするにも、ギリギリ になってから主義(いや、主義ではないけれど)の私。あらかじめ、予定にあることは「余裕のある」時に済ませておけばいいのに、なぜかそれが出来ない。気がつくと、日本へ、ヨーロッパへフラで出かけるやら、儀式が目の前やらと、すべてのことがいっぺんにやって来て、バタバタになった挙げ句に「休載」になってしまう始末。でもいつも、今度はこれを書いてみようかなということは頭にあって、そういう場合はかならずカメラを持って出かけている。「カウアイ日記」を書く段になって、それらの写真を見ると、「もうこれ、めちゃくちゃ前のネタ過ぎて書けないよ〜」と言う場合も、多い。次回は、レディ・イポのウクレレ・レッスンのことを書こうと、考えていた。でもいま、いざ書くになって、これは一体いつのことだったんだろうと思い出すと、なんと9月のことである。あっと言う間に数ヶ月が経ってしまっている。いやはや、日々の過ぎ去る早さにビックリするばかりである。

レディ・イポのハスキーな歌声が風に乗って運ばれていく

 さてさて、そういうワケでお断りを入れておくと、これは9月のある日のこと 。カウアイのカパアの町にある「アストン・カウアイ・ビーチ・アット・マカイワ」で、 レディ・イポにウクレレ・レッスンを開いてもらった。「なんか、ウクレレ・レッスンとかって受けられないですか?」と、日本からカウアイに遊びに来るフラ・シスターから電話があったのは8月末だったか、9月の頭だったか。「じゃぁ、聞いてみるね」と返答をして、さっそく、レディ・イポに電話をしてみた。以前にもこのページでご紹介したこともあるけれど、レディ・イポはカウアイで長年活躍するミュージシャンで、島のイベントなどではMCとしても知られている。日本にもたくさんのファンがいる、若手ミュージシャンにとっては、島のアネゴ的な存在の人。レディ・イポはその昔、日本に住んでミュージシャンとして舞台をこなしていたこともあって、大の日本好きでもある。日本の友だちからそう言った問い合わせがあると、まずはレディ・イポを頼ってみることに私はしている。それにしても9月というのは、カウアイ島では、さまざまなイベントが目白押し。ステージやコンペに出るフラ・ダンサーやハワイイアン・ミュージックをやっている人々には、一年で一番忙しい月。中でもレディ・イポはひっぱりだことなってしまう。ダメもとでと思って、「ウクレレ・レッスンとかってできる?」と聞いてみると、独特のハスキーな声で「もちろん、やるわよ。だって、あんたのゲストなんでしょ?」と快諾をしてくれた。ただ、スケジュールがぎっしりで、唯一空いている「ここの一時間」ということでクラス・スケジュールが決定した。

 当日、そんな無理なお願いをしたにも関わらず、私はいつものように遅刻。「どこにいるの?」という、レディ・イポからの電話に、「いま、向かってます〜。ごめんなさい」と蕎麦屋の出前的な返事をすると、「こっちで勝手に始めてるから、慌てなくていいわよ」と、優しいレディ・イポ。なんだ、慌てなくていいのか、じゃぁ、なんで電話してくるんだろう?と失礼な疑問を抱きながらも、慌てて現地に向かう。もうほんとに、どうして遅刻をしてしまうのだろうと、毎回のように思うけれど、毎回、繰り返してしまうのだから、ほんとうに不思議だ。この現象(?)は、遅刻をしてしまう人にしか、きっと理解できないに違いない。残念ながら、サプリメントなどでは改善できない現象である。ちなみにレディ・イポは比較的時間にしっかりとしている人。コイツを待っているよりも、さっさと始める方がイライラしなくてもいいと、心得てらっしゃるのかもしれない。ん〜、そう思うと優しい言葉でのやり取りも、微妙な感じ。

最後は参加していた女性陣によるフラも加わった

 到着してみると、すでにいい感じでクラスは進行している。けっきょく、問い合わせをしてくれたお友達はスケジュールが合わずに、ウクレレ・レッスンのある前日に島を発ってしまった。なので、この日は、その友達のバンド仲間が対象。私も一名を除いては知らない方ばかりとなった。見ていると、ある程度弾ける人、はじめたばかりの人の混合チームのようである。でもそこはさすがにレディ・イポ。どのレベルの人もこぼれないように、ちゃんと各自を拾いながらのレッスン。ひとつの曲をどんな風に弾けば、もっと演奏に幅が出るか、それにはどんなテクニックがあるか、そういったことをプレッシャーなく教えていく。この日は、カウアイは快晴。海からの風がそよそよと吹いて、気持ち良い中で、ポロポロとなるウクレレの音を聞いている。なんだか、平和な時間である。参加していた3名の女性はたまたまみんなフラをやっている人で、じゃぁ一人ずつ踊りなさいということになり、気持ちの良い時間にフラも加わって、ますます気持ちの良い午後となった。レディ・イポはこの日、ハード・スケジュールの中のちょっとお休みの時間をクラスに充ててくれた。加えて時間に正確な人ということもあって、「一時間レッスン」と言えば、一時間くらいで終わるのだろうとタカをくくっていた私。いやぁ、気持ちがいいなぁと風に吹かれながら、ウクレレの音と、女性陣が踊るフラを見て、アイスティなどを優雅にすすっていた私。たまたま目に入った携帯電話の時間を見て、「ぎょっ」としてしまった。その様子を見逃さなかったレディ・イポが「何時?」と聞いてきて、時間を伝えると、彼女も小さく「ぎょっ」。じゃぁ、最後に一曲をみんなで弾いて終わりにしましょうとお開きとなった。参加した6名ほどはみんな、この時間をとても楽しんでくれた様子で、それがとても嬉しかった私である。

 みんなと「サヨナラ」を言い合う時間もそこそこに、レディ・イポに「さっさと次の約束の場所に行きなさい」と蹴り出されつつ、転げ出るようにホテルを後にして、向かった先は空港。この日は、また別のフラ・シスターが日本からカウアイに来るのを迎えに行く日であったのだ。「びえ〜、もう2時間近くも待たしてるよ〜」と、申し訳なさでいっぱいになりつつ空港に到着。「なんで電話とかしてこなっかったの〜?」と聞くと、私のことなので、時間的なことは気にしないで気長に待つつもりで来たから、との寛大な返答である。15分ほど前まで、あんなに優雅な時間を過ごしていたのがウソのように、いつもの「遅刻魔のドタバタ」ぶりである。もうほんとに、みなさん、いつもご迷惑をおかけしております、なのであった。

       

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