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夏の味「カウアイ・フルーツ・スムージー」

ミノリ・エヴァンス
 あっと言う間に7月。カウアイにもすごい勢いで夏がやって来ようとしている。近頃では昼間にTシャツはもう暑い。全力でタンクトップな季節の到来だ。家の中にいて、とても暑い日があると、ウォーレンくんが「AC(エアコン)! AC!」と騒いで、ダイニングの一角にある北側の引き戸をがらがらと開ける。このドアを開けると、外から涼しい風が吹き込んで「おお〜、いい風!」と思わず声に出してしまうような、心地の良い風が家の中に入ってくる。もちろん我が家には、エアコンなどはない。なので、涼しい冷気を運んで来てくれるこのドアのことをウォーレンは「AC」と呼んでいる。実に経済的でカラダに優しいエアコン設備の役目を果たしてくれている貴重なドアなのだ。

ファーマーズ・マーケットから調達してきたフルーツたち
ファーマーズ・マーケットから調達してきたフルーツたち
 この季節になるとたくさんの種類の花も満開になって、風景も一気に色彩を帯びる。そして花と一緒にいろいろなフルーツも食べごろな季節に突入。マンゴーやライチーなど、果実がたわわになっている木があちらこちらの庭先に見られるようになる。朝ベッドから抜け出した時に「寒い、寒い」と急いで上着を羽織らなくてもいいこの時期になると、我が家の朝食は「フルーツ・スムージー」になる。冬の間はたくさんの種類のフルーツが手に入らないことや、カラダを冷やすという理由からなるべく朝いちのカラダには入れないようにしているフルーツ類。けれど、暑い夏がやってくると、朝いちのカラダにはコレ! とばかりにゴクゴクと積極的に流し込む。カウアイで採れた、この島の恵みを朝いちのカラダに流し込む。とても気持ちがいい、そしてとても美味しい。

 毎回同じ味では飽きるので、いろいろと中身を変えて作ってはみるものの、やはりメインとして登場するのは、マンゴーとパパイヤ。この2つはスーパーに行けば年中手には入るものだけれど、私が調達先にしている「ファーマーズ・マーケット」では旬の季節にしか、旬のフルーツは手に入らない。そして、我が家では積極的に旬のものをカラダに入れるようにしている。旬のもの、季節のものを食すというのは健康にはとても有効なことだと思う。自然が与えてくれる恵みには、その季節ごとに、また土地ごとに合った栄養が備わっていると思うからだ。ともかくいまの季節の、とくにマンゴーは美味しい! たまにどうしてもマンゴーが食べたくなって、冬の季節にスーパーのマンゴーに手を出してしまうことがあるのだけれど、「あ、やめておけば良かった」という結果になるのがオチ。酸味が強く、甘みがほぼなく、悲しいものを口にしてしまった後味の悪さが残ってしまう。マンゴーの季節は、だからとても待ち遠しい。「やってきましたよ〜、旬のマンゴー!」とばかりに熟れたマンゴーを一口大に切って口に入れる。「ああ、これだよ〜。ありがと〜」と、その濃厚な味に、甘みに、とろけるような感触に気持ちがユルむ。この季節にしか食べられない味という限定がある中で食べるから、美味しさがさらに増す。ありがた味も増す。そして、「夏が来るぞ〜」という色彩濃い季節に移ろっていく興奮感も盛り上げられる。旬のものを口にすることで、五感がブブンと音を立てて全開する。

アンクルのためにハナレイ・ムーンを踊るアンティ・ロリータ
ブレンダーにざくざく入れた旬の味
 私が通う「ファーマーズ・マーケット」は以前にもご紹介したことがあるように、毎週水曜日に行われている「カパア・ファーマーズ・マーケット」。毎日、島のどこかで「ファーマーズ・マーケット」は開かれているけれど、カパアの町のものが飛び抜けて規模が大きく、訪れる人の数も最大。マーケットの始まりは3時。この時間に合わせて行ってしまうと、すごい人ごみの中を歩くはめになる。人ごみがかなり苦手な私は、少し人ごみが引いた頃を見計らって出かけるようにしている。いつも買うのは、アップル・バナナ、パパイヤ、オーガニック野菜のミックス・サラダ、モングビーンズ(もやし)を一週間分。それに加えて、その時の気分でハーブ類を買ったり、スィートポテトやスィートコーンを買ったり。ちょっと残念なのは、最近マンゴーの値段が上がってしまったことだろうか。Mサイズで4ドル。Lサイズになると1個6ドルとか7ドルと書かれて売っている。うわぁ、これでは毎日バクバク食べられないな〜と思っていたのだけれど、そこに嬉しい「おすそわけ」人登場。ありがたいことにここ数年は、フラシスターの美代子さんの庭でたわわになるマンゴーが、毎週のようにおすそわけで回って来る。「はい、今週のマンゴー」と美代子さんがくれる。美代子さんはフラシスターというよりも、カウアイでは私のお母さん的な存在。いつもは(どちらかと言えばですよ)憎たらしい口なども聞いている私だけれど、マンゴーを目の前に差し出された瞬間だけは、「きゃ〜、いつもいつもありがとうごまっす」と、少しばかり可愛く、謙虚にいただく。自然にそういう態度になってしまう。マンゴーの威力はすごいものである。そして美代子さん家になるマンゴーは、とても濃厚でほんとうに美味しい。

バースデーのお祝いにきたアンクルのお友達たち
朝のいっぱいです
 今朝のスムージーは、マンゴー、パパイヤ、アップル・バナナ。これらにブルーベリーと少々のストロベリーを混ぜ、アサイ・ジュースを入れてブレンダー(日本で言うとミキサー)にかけたもの。体調によっては、ショウガを入れたり、アサイ・ベリーのエキスをバーにしたものを入れたり、ココナッツ・ウォーターで割ったりといろいろなバリエーションが楽しめる。そしてスムージー作りはいつもウォーレンの役割り。正直言って、スムージーを飲むのは大好きだけれど、ブレンダーを洗うのを面倒くさいと思ってしまう私(面倒くさいですよね!?)。なのでマメなウォーレンの方がこの作業には向いているようだ。フルーツをこれでもかと思いきり入れて作ったスムージーはドリンクというより、ユルめのシャーベット状という感じに仕上がる。少しひんやりしたスムージーをゴクゴクと飲む。一口ごとに「さぁ、今日も一日が始まるぞ〜」という感じにカラダが準備をし始める。いましか食べられない旬のマンゴーとカウアイでは有名なストロベリー・パパイヤをありがたく食す。食べられない季節の分まで吸収するように、たくさんのフルーツをカラダに入れる。窓の外には、ついこの間まで枝だけだったプルメリアの木があっと言う間に緑の葉をつけ、たくさんのピンク色の花を満開にしている。窓の外は濃い緑と花々。目の前にあるスムージーもカウアイの恵みをブレンドして、きれいなピンク。真っ青に晴れた空を見ながら「夏の朝のいっぱい」を美味しくいただく。やっぱり夏はいいのだ!

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