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「Open Hand for Peace」 in ヨーロッパ

ミノリ・エヴァンス
 そして気がつけば、もう11月。ものすごい勢いでカウアイに夏がやってきたと思ったら、すごい勢いでカウアイはもう冬の気配。朝夕、とくに朝の冷え込みが日々増してきている。朝陽が昇るのも遅い、陽が暮れるのも早い。波も高くなってきて、サーファーたちにはウキウキの季節到来である。

拠点となった町はボーデン湖のほとり
拠点となった町はボーデン湖のほとり
 私の暮らしはといえばあいかわらず旅が多く、今年も日本、ヨーロッパ、ハワイのネイバーアイランドとさまざまな場所を訪ね、多くの人との出会いが続いている。旅をする時はその80%が「フラの旅」。今年はひさしぶりに8月の猛暑最中の日本へ行き、7日間だけカウアイの我が家に戻って、すぐにヨーロッパに出かけた。

 ハワイからヨーロッパに向かうには丸2日間を要する。「よし、行くぞ」とちょっと覚悟のいる飛行時間を経て到着するのである。いろいろなルートがあるけれど今回はまずカウアイからロサンゼルスへ。そしてロサンゼルスからシアトルへ飛び、シアトルからフランクフルトへ入る。フランクフルトからさらに国内線を乗り継いで最終地、フリードリッヒスハーフェン空港へ。そこからさらに1時間半ほどのドライブで拠点となる町に到着。空港ではウエルカム・レイならぬ、ウエルカム・チョコクッキーを首にかけてもらって出迎えられた。チョコレートの国、ヨーロッパらしいお出迎えである。

 今回のヨーロッパは、私が所属するハラウ主催で開催した‘アロハのシェア’をするプログラム。題して「Open Hand for Peace(平和に向けて手を広げよう)」。猛暑の日本から戻って時差も取れないうちに到着したドイツはけっこうな寒さ。念のためにと持参した薄手のダウンジャケットが思いのほか活躍した。

ドイツからは若手男子ブランスバンドによる素晴らしい演奏
ドイツからは若手男子ブランスバンドによる素晴らしい演奏
 このプログラムは2008年、日本からスタートしたもの。富士山でスタートして、2010年にカウアイ、そして2012年がヨーロッパ。およそ2年ごとくらいに主に日本とヨーロッパのフラシスター(フラを一緒に習っているメンバー)やその家族、またフラの時間を通してつながりを持てた多くの人が集まって、一緒に時間を過ごそう、みんなの気持ちをひとつにして、世界が平和でありますようにとお祈りする時間を作りましょうという、私が師事するクム・フラ、プナ・カラマ・ドーソンの意志で始められ、続けられている。これまでに延べ1,500人以上のオラパ(フラの踊り手)がこのプログラムに賛同し、参加してくれている。

 ヨーロッパでのプログラムは約1週間。ドイツの「ボーデン湖」があるフリードリッヒスハーフェンという場所を拠点に、マイナウ島や、オーストリア、スイスを船でまわるという何ともヨーロッパらしい時間になった。

 プログラムのオープニング前、朝陽の時間に近くの聖域を訪ね、このプログラムの無事と、こうしてみんなでフラを通してつながっていられること、また昨年亡くなった数人のフラシスターたちに思いを寄せ、自分たちが当たり前のように暮らしている日常が、ほんとうはかけがえのない瞬間の連続なのだということにあらためて感謝を捧げる。

ハワイ、ヨーロッパ、日本のフラシスターみんなで踊るフラの時間。気持ちいいの一言
ハワイ、ヨーロッパ、日本のフラシスターみんなで踊るフラの時間。気持ちいいの一言
 9月のこの時期、ヨーロッパはフルーツがとても美味しい季節。どこに行っても各地のフラシスターたちがバスケットに大盛りの林檎やオレンジ、グレープ類を持ってきてくれて「好きに食べてね〜」とばかりに、ポンっと傍らに置かれている。誰かの家の庭(裏山?)から調達されたもぎたてフルーツは新鮮で、それはそれは美味しい。そして、ドイツでなんと言っても美味しいのが、パン! 天然酵母系のパンが種類豊富に揃っている。私は今回ウォーレン(ダンナさんです)と一緒に2週間ほどの日程で出かけたのだけれど、帰る頃にはどれくらいの体重増加になることだろうと初日・・・  いや、アメリカ本土から到着した玄関口、フランクフルトの空港から心配したものである。

 「ボーデン湖」を臨む公園の一角にある広場でプログラム初日を迎えた。今回のプログラムにはハワイからも大勢のメンバーが参加したのだけれど、オープニングを告げるホラ貝はカウアイ島から参加の、アンクル・ネルソンによって吹かれた。地元ドイツからは、若手男子メンバー構成のブラスバンドが素晴らしい演奏で迎えてくれる。これからの一週間はこうして、訪問する先の伝統的な踊りや音楽、そしてフラとの交流の時間の連続になるという。陽気に恵まれた初日、青空と緑に囲まれた湖のほとりで、Tシャツに足元はブーツという暖かく、でもやっぱり肌寒い中でのプログラムの始まりとなった。これからの時間を通して、各自が何を受け取れるのか、そして誰かに向かって何をシェアできるのか、ワクワクした気分の中でのオープニングとなったのだ。

(次号に続きます)

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