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The カウアイ・デイズ ミノリ・エヴァンス
 みなさん、おひさしぶりです。お元気ですか?

 気がつくと11月もなかばにさしかかり、今年もあと少しで終わりです。
 雨期にさしかかったカウアイは「虹の季節」を迎えています。毎日のように、美しいダブル・レインボーがラナイ越しにかかるのを眺めています。
 毎年毎年、それぞれに違う時間を送っているものですが、「動の時期」「静の時期」というような流れのようなものがあるように思います。ものごとが動く時を「動」、どちらかというと同じ流れの延長線のようなものが続いている状態を「静」と私はとらえていますが、その区分で言うと今年は「静」の時期にひと区切り。というような状況だったのではないかなと思います。

 9月に大きな規模のフラのプログラムを日本で終えましたが、それまでは毎月のように数週間単位でのフラの旅が続きました。多くの時間をカウアイ以外の場所で過ごしていたように思います。旅の合間にカウアイでの日常生活がある … いや、旅が日常でその中にカウアイでの暮らしがある、そんな感覚で過ごして来た今年の日々のような気がします。旅の先はほとんどが日本。春夏秋冬のすべての季節の日本を訪れましたが、そんな時間の中で、あらためて思ったのはカウアイでの暮らしのことです。「移住先が自分の心の居場所になることがあるのかな〜」とぼんやり思ってきたものの、移住から13年目に入ったいま、カウアイが自分にとっての「居場所」なんだな〜と自然に思えるようになってきていることに気がつきました。忙しい時間が連続すると心身のエネルギーの消耗量が増えます。そういう時に想いを馳せるのは、カウアイの自然、家族のこと。島に吹く風や波の音を気持ちの中で再現させて、呼吸を深くしてみます。カウアイにずっといると、「日本の美味しい食べ物」や「友人たちとお茶する楽しい時間」が恋しくなることが時々あるのにもかかわらず、自分の呼吸を深くし、心身をリチャージしてくれるのは、カウアイの美しい自然なのだなあとあらためて気づきました。


満月の夜、浜辺で月光浴。
満月の夜、浜辺で月光浴。
静かだけれど、大きなエネルギーをくれる月
 9月が終わって二ヶ月ほど、久しぶりでカウアイに腰を落ち着ける時間がありました。最初の一ヶ月はそれでもフラの行事で他の島へ行ったりと、国内旅行(?)が続いていたのですが、ここ一ヶ月はほんとうにひさしぶりにまとまったカウアイの日常を過ごしました。

 日常生活では、我が家の朝は早く、5時〜5時半に起床。夜9時頃にはベッドに入るという小学生も顔負けの就寝時間です(笑)。ベッドに入る前に5分〜10分くらいラナイに出て、ぼ〜っと夜空を見るのが日課です。ハワイと言えば、さんさんと輝く太陽を連想しがちですが、私の一番のお気に入りは「月と星の時間」。カウアイの夜空もさんさんと輝く太陽にも負けない美しさです。朝が白けてくる前、世の中がまだ起き出す前と、一日が終わり新しい一日へと準備を始める前の時間のエネルギーに身を浸しているのが、私には一番の心身へのリチャージになるように思います。太陽は人を「元気」にしてくれます。月と星は人を穏やかに満たしてくれます。太陽も月も星もエネルギーをくれる存在には違いないのですが、もらえるエネルギーの種類が違うのですね。そして私には、”月光浴”がより効果があります。夜と、朝が明ける前の静かな時間がもっとも自分の中にエネルギーがチャージされていくような気がするのです。

 満月の夜、ひさしぶりで夫婦でビーチに行き、月光浴を楽しみました。大きなお月さまが海の上に浮かんで、海の上に”月の道”が出来て、さまざまな形をした雲が月光に反射して空に浮かんでいます。満月が浮かぶ時間の海は静かで、小さな小さなさざ波が浜辺に押し寄せるだけです。人工物などが一切見えない浜辺で、さざ波と風が椰子を揺らす音だけを聞いていると、カラダや気持ちが「ふよん」とユルんでいくようです。

家の近くにかかったダブルレインボー。
家の近くにかかったダブルレインボー。
この日は大きくきれいな半円を描いた虹が裏山にかかった
 もうひとつ、いつ見ても「わくわく」とするのが虹です。
「あ、虹!」… 虹はハワイを象徴する自然現象のひとつ。日常の中で頻繁に見られるものにもかかわらず、虹には人々の気持ちをわくわくとさせる力があります。いつ見ても、何回見ても、何か天からの祝福を受けているような気がして、何か良いことが自分を待ち受けているような気がして。そして、同じ虹に出会うことはけっしてないのがその魅力に拍車をかけます。毎回毎回、虹は姿も色の配分も大きさもかかる場所も、必ず違います。いま目の前にかかっている虹に出会えるのは、その時限りです。
 自然に多く接している人には当たり前のことだけれど、自然が見せてくれる現象というのはすべてが”一度限り”です。波も、山肌も、雲も、何もかも、すべて。その時々で表情を変える自然と、その時々の自分自身の状態というのが呼応し合うのを感じるのも興味深いことだなと思います。

 こうやってカウアイの自然を、私はいま、ちょっと寒い日本で書いています。
 そうなんです。また日本に来ています。今年最後の日本へのフラの旅の最中です。
 この旅を終えたら、スーパー慌ただしかった旅の連続の日々に一段落をつけて、カウアイでの日常が戻ってくる予定です。そして、そろそろ「静」の時期を終えて、「動」の時期に入って行くのではないかな〜という予感に包まれています。来年から何かまた自分がシェアできること、発信できることを新しい形で実施したいなと考えています。また、具体的な形になった時にこのページでお知らせできるのを楽しみにしている私です。

東海岸にて朝陽が昇る時間。
東海岸にて朝陽が昇る時間。
まだうっすらと月も空に浮かんでいる
 さて、あいかわらず日本人旅行者を見る機会が少ないカウアイです。
 ショッピングをするには物足りないし、アトラクションらしいものは何もありません。もしカウアイに来られる機会があれば、この素晴らしい自然の中で、ゆったり流れる時間に身を任せるような旅を過ごしてほしいな〜と私は思います。何か目に見えるものを手にするには物足りない島だけれど、”感じる”旅をしたい人にはとても良い環境の島ではないかなと思います。ハワイ好きな人には、情報通の人がたくさんいらっしゃいます。でも、100の知識や情報を持っているよりも、”カウアイの海辺で風に吹かれた”という時間を持った人の方が、カウアイを知っていると言えるのじゃないかな〜と思うのです。そんな”感じる旅”をお届けしてみたいというのも、私のこれからやりたいことのひとつです。

 日本はこれから本格的に寒い季節に突入していく時期ですね。
 カウアイもそろそろ肌寒い季節に入っていきます。マイ・ホーム・タウンに帰れる日まで、日本の美味しい食事と暖房と、友人やフラシスターたちとの時間を堪能したいと思います。


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