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『南の島のラブソング』  ディズニー/ピクサー短編映画

ハワイの火山が主人公

主人公の火山で名前はウク
主人公の火山で名前はウク

 来る7月18日(土)よりディズニー/ピクサーの最新映画が劇場公開される。ディズニー/ピクサーのアニメーションは短編と長編の二本立てになっていて、長編の「インサイド・ヘッド」と同時公開される短編が、今回紹介する『南の島のラブソング』だ。『南の島のラブソング』は、『インサイド・ヘッド』の前に上映されるわずか7分ほどのアニメーションだが、その短編映画が今、ハワイ好きの人たちの間で注目を浴びはじめている。

 この映画は、ハワイの火山が主人公で、「火山」が歌うミュージカル仕立てのショート・ラブ・ストーリーとなっている。その火山の歌声を、ハワイアンシンガーのクアナ・トレス・カヘレとナプア・グレイグが担当した。クアナ・トレス・カヘレは、ミュージック・フォー・ザ・ハワイアン・アイランド・シリーズと題して毎年アルバムをリリースし、第三作目の「ピイラニ・マウイ」も好評の大人気ミュージシャンだ。ナプア・グレイグは、音楽活動もさることながら、クムフラ(フラの先生)としても多くの評価を得ている実力派の女性シンガーだ。そんなふたりがアニメーションキャラクターの声に初挑戦したこともあって、ハワイ音楽ファンを中心に関心が集まった。そこで来日中のクアナにインタビューを行い、レコーディング当時のエピソードを聞いた。彼はアニメーションの中で、ナレーションのパートと男の火山の歌声を担当している。

 「レコーディングはLAで行いました。まだ映像が何もない段階で、あるのは絵コンテと粘土で作ったキャラクターのみ。それでキャラクターの気持ちになって歌わなければいけない。あるときは悲しみを表現し、あるときは喜びを表現する。けっこう大変でした(笑)」

 クアナが歌う口に合わせてキャラクターをアニメ化するから、レコーディングが先なのだ。女性の火山役であったナプアとの作業はどんなふうだったのだろう。

原題「LAVA」のポスターと一緒に
原題「LAVA」のポスターと一緒に

 「最初に僕が歌うパートを録って、次にナプアと一緒に録音しました。彼女とのデュエットは楽しかったですよ。ホノルルの映画祭で、ふたりで歌を披露したこともあります」

 映画のプロモーションのときには、クアナがひとりで歌うことも多いという。その場合は、ナプアだけのパートは彼が得意のファルセットボイス(高音域の声)を使うとのこと。ところで、火山にはそれぞれ名前がついている。男がウク、女がレレ。ふたり合わせてウクレレというわけだ。これがクアナにとっては少し複雑な思いだったという。

 「面白いアイデアですが、ハワイアンにとっては妙な気分ですよ。だって、ウクはハワイ語でノミですから。決定前に知っていれば僕が変えたんですけど(笑)」

 ハワイ生まれの弦楽器ウクレレ。ことばの意味は、“跳ねる(レレ)ノミ(ウク)”だ。その名前の由来は、あるウクレレプレーヤーの演奏スタイルからとられたとか、跳ねるようなそのサウンドからつけられたなどの説がある。ハワイのみならず世界中に愛好者がいるウクレレだが、今回はクアナにとってちょっと残念な部分もあったようだ。

 ここで少し話題を変え、ハワイの人々と火山の関係について聞いてみた。ハワイ諸島は、長い年月をかけて海底火山が隆起してできあがった。それがこの映画のモチーフとなっている。また、クアナは今も火山活動を続けるハワイ島の出身。ハワイアンにとって火山はどんな存在なのだろうか。

 「神聖な存在です。僕が住むハワイ島には、火山活動を終えたマウナケア山(標高4,205m・ハワイ州の最高峰)と、現在も活動を続けるキーラウエア山があります。マウナケアは父なる山であり、ハワイ全土を見守っています。キーラウエアは、火の女神ペレの住まいです。実は、ハワイにある全ての山は、それぞれの土地の人々にとって聖地なんです」

 彼らハワイアンにとって、火山は畏怖する存在であると同時に神聖なもの。それは、同じく活火山が多い日本に住む私たちと相通じるものがあるように感じた。最後に、映画の魅力について聞いた。

 「孤独な火山は何年も何年も恋人を探します。愛を手に入れるまで決してあきらめない。それは僕たちにも当てはまります。誰でもいつかは誰かと一緒になれる。映画のように、それはきっとかなうんだと思います」

映画『インサイド・ヘッド』
映画『インサイド・ヘッド』

 実は、レコーディングが行われたのは4年前の2011年のことだったという。当時を思い出しながらインタビューに答えてくれたクアナ。映画が完成するまで自分が担当したことを秘密にしなければならず、それをおさえるのが大変だったとも話してくれた。7月18日の公開が楽しみだ。

 なお、同時上映される長編アニメーション「インサイド・ヘッド」は、11才の少女ライリーの幸せを守る、頭の中の “5つの感情たち” ーヨロコビ、イカリ、ムカムカ、ビビリ、そしてカナシミが頭の中で繰り広げる感動の冒険ファンタジーだ。詳細はウェブサイトをご覧ください。

テキスト:神保 滋 写真:小野澤篤人 取材協力:スタジオサキ

作品のウェブサイト http://www.disney.co.jp/movie/head.html



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