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第7回「ナウパカというお花とハワイアンキルト」 アン
カワラ版の皆様、お久しぶりです。 春ですね。今年の桜はいかがでしょう?

私のさくらのパターン
 今年はワシントンDCの桜を見ることができてとてもラッキーです。日本から90数年前に贈られた桜は大きな幹になり、素晴らしい花を咲かせていました。写真は数年前に日本の桜を久しぶりに見たときに作ったパターンです。ハワイアンキルトはもちろんハワイに生息する植物や、今では海の生き物などがモチーフになっています。ハワイのお花だけではなく、四季の花々をモチーフにするのも素敵だと思います。

山のナウパカ
 ハワイの花には伝説や逸話があるものが多いようです。その中でも一度聞いたり見たりすると忘れられないお話があります。お花の形が半分に切れているような形をしているのが「ナウパカ」というお花です。ビーチでは見たことがあるでしょうか?この「ナウパカ」はビーチだけではなく、山にも生息しているのです。さて、このお花に関しての逸話は悲恋物語です。いくつか違った逸話があるのですが、その中でも私が好きなお話をご紹介しましょうね。
海のナウパカ(つぼみ)

 その昔とても深い恋に落ちた女と男がいました。女はたいそう美しく、男はたくましく素敵なカップルでした。そこに山の女神である「ペレ」が登場します。「ペレ」はとても感情の激しい火の女神です。このペレが男に一目惚れしてしまいました。ペレはもちろん、男にいい寄ります。が、男はペレには振り向きもせず、迷いもせずに女のもとに行ったのです。ペレの逆鱗に触れ、ペレは二人を殺すつもりで熱い溶岩を流したのです。男は海の方へ逃げ、女は山の方へ逃げたのですが、熱い溶岩「ラバ」が二人の命を奪ったのでした。以来この二人の心を現した「ナウパカ」が海と山に咲くようになりました。花の形は半分で切れてしまっています。恋に落ちていた二人を切り裂いた形になってしまいました。

 このお話を聞いてもう一度ビーチに行ったときに、お花をよく見て下さい。葉の形を見れば、一度は「見たことがある!」はずです。小さい清楚な花にはこのような逸話が隠されているとは思わないですよね。また花を見る目が違ってきますね。写真の海のナウパカはラバ(溶岩)の陰に咲いていました。熱いラバで殺されたという逸話が 本当なのかしら?とふと思った瞬間に撮りました。
ラバの陰にさく海のナウパカ


私のナウパカのパターン
 悲しいお話ですが、ナウパカをモチーフにしたハワイアンキルトのデザインは多く見られます。中でもポアカラニさんのデザインであるハワイアンキルトは、山と海のナウパカが仲良く咲き、周りには波がデザインされています。また「JWマリオット・イヒラニ&スパ」のロゴはナウパカです。イヒラニのプールの底にはナウパカが描かれています。またハワイ島のワイコロアのロゴは海と山のナウパカが海と山とともに一つに描かれています。このようにナウパカは人の心に忘れられないお花になっているのですね。私がデザインしたナウパカでポットホルダーを作ってみました。

 ハワイの逸話は恋物語が多いようです。ロマンティックですよね。そういえば、桜の逸話を思い出しました。 私の大好きな本の一つが「桜の樹の下で」だったと思います。悲しい恋に落ちた女性が自ら命を絶ち、悲しく妖艶に1年に1度しか咲かない桜の樹の下に埋めてほしいという遺書を残しました。その桜は毎年、毎年多くの花を咲かせ、妖艶に怪しく咲き続くという内容だったと思います。この話を思いだしながら、私は桜鑑賞をします。皆様も何か素敵なお花に関する逸話をご存知でしょうか?それにしてもナウパカはお餅の葉や、お茶にはなってないようですよね。。(笑)

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