大きなザボンの実

　皆様、2010年もどうぞよろしくお願いいたします！
　今年もたくさんのハワイの植物を、ハワイアンキルトを通して、お伝えしていきたいと思っています。そのためにはハワイの植物園や山の中を散策し、たくさんの花の写真を撮り、本物の植物と私のデザインとを一緒にご紹介したいと思っています。半年振りにホノルル・ダウンタウンにあるフォスター植物園に行って来ました。ハワイの夏とは違う冬の植物をご紹介しましょう！

　フォスター植物園はホノルルのダウンタウンにあり、気楽にふらっと散策に行ける植物園です。前にもご紹介しましたが、この時期ハワイは雨期にあたり、季節は冬ということになります。ですから前回ハワイの夏である7月に咲いている花や実とは違った植物を見ることができるわけです。シャワーツリーやプルメリアの花は全然咲いていませんでしたが（プルメリアの花は少しはありましたが）、その代わりザボンの実が見られたのは、びっくりですね。ザボンは日系の人がその昔持ち込んだと言われていますが、大きな実がたわわになっていました。そしてアラビア・コーヒーの実も赤く付いていました。コーヒーの花はジャスミンのように、可愛く良い香りがしますが、もう実しか残っていませんでした。

アラビア・コーヒーの赤い実

　パンノキの実も小さいですが、少しなっていましたし、マカダミアン・ナッツの実も少し見ることができました。そしてキャノン・ボール・ツリーは花も実も、夏と同様見ることができました。すごい実の数とエキゾティックな花を見ることができます。花の香りも甘く強いもので、木の周りに行くと、大きな砲丸が落ちて来そうで、少し怖い感じさえしますね。
ハワイの固有種であるハイビスカス「コキオ・ケオ・ケオ」もたくさん咲いていました。やはり観賞用で外来種の大きなハイビスカスとは違い、花びらも細く、可憐な花ですね。赤いハイビスカスはコキオの種類です。これもまた違う形をした花ですね。そして、大きなピンクのハイビスカスはチャイニーズ・ハイビスカスと書いてありました。やはり外来種の大きなハイビスカスの花は大きく見応えがありますね。ハイビスカスだけでもこのようにたくさんの色や種類があるので、1年を通して楽しむことができます。

キャノン・ボール・ツリーの花	白い花びらの固有種「コキオ・ケオ・ケオ」

コキオの種類の赤いハイビスカス	ピンクのチャイニーズ・ハイビスカス

　レフアという名前が付いていましたが、キャリアンドラというレフアの種類の花の白と赤が咲いていました。オヒア・レフアよりも花がふわふわでそれぞれのふわふわの針のような花びらの先は丸くなっていました。赤の花びらの先端には黒い丸が、白い花びらの先には黄色の丸が付いていました。ふわふわが柔らかく気持ちよいものでした。オヒア・レフアとは葉も茎も違う感じですが、どちらも不思議な植物ですね。。

赤いキャリアンドラと白いキャリアンドラ

　このように、6月のフォスター植物園とはまた違った植物を楽しむことができます。今年のハワイはあまり雨も多くないので、ダイアモンドヘッドも緑がそこまで濃くはないですが、夏の顔と冬の顔は違っています。ハワイの今の時期は、花が少ないですが、また違った楽しみ方がありますので、是非この時期も、植物園に足を運んでくださいね！