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皆様、アローハ！
6月に入り、ホノルルのシャワーツリーが見事に咲き乱れています。ワイキキのカラカウア大通りには、ゴールデンシャワー、イエローシャワー、レインボーシャワーが綺麗に咲いています。私の大好きなピンクシャワーはワイキキから少し離れたところに咲いています。今が花の真っ盛りのハワイです。
数ヶ月に一度、仲間内でハワイのお勉強会をしています。今回はカイルアにあるウルポ・ヘイアウとカワイヌイ湿地の勉強会の話をご紹介しましょう。
私は以前、ウルポ・ヘイアウに行ったことがありますが、ここは石垣が綺麗に並んでいる原型をとどめています。その昔、力のあったこの地区を治めていたチーフが作ったと信じられています。またその当時、車や馬でこの大きな石をどこからか運んで来るというのは、ほぼ不可能なので、人力でここまで作られたと言われています。ヘイアウとは元来、ハワイアンの祭事を司った場所とされています。昔は石垣の上に、木造の建物があったようですが、今は石垣のみが残されています。ヘイアウはハワイアンにとって、とても神聖な場所なので、ガイドの指示無しに、無断で進入したりすることは堅く禁じられています。悪い行為をすれば、絶対に罰が当たると信じられています。ですから、ヘイアウの石や植物などを勝手に持ち帰らないように気をつけて下さいね。この日は、ハワイの土地や文化を守る会のハワイアンの会長さんが私たちのガイドをしてくださいました。まず、ヘイアウに入れていただくため、お供物を捧げます。やはり他人の土地に、土足と手ぶらで入ってはいけません。まず入る前には、お祈りを捧げます（このお祈りをチャントと言う）。きちんと紙に書いてあるチャントには英語の訳まで付いていました。本当に神聖な場所へ入る道ですね。。
| お供物を渡し、みんなは彼についてチャントを捧げる。 |
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このヘイアウには、ボランティアの方たちが、掃除や植物の世話などを手伝っています。入り口から少し山を下りていくと、ヘイアウの後ろ側に出ます。その道々、ククイの木、パンノキ、マンゴー、ハラツリー、ティリーフ、タロ、さつまいも、バナナ、ノニ、ヤシなどたくさんの植物を見ることができます。そして下に着くと、この石垣が高いことに気づきます。そして敬意を払う為に、ハワイアンでは神聖な葉とされているティリーフをお供えします。たまに、このティリーフに石などを入れ、差し上げる人がいるようですが、人間も石は食べませんよね。ですから、そんなことはしてはいけないということでした。この石垣の下には、昔水源豊かな泉がありました。今でもその名残があります。ここの湿原はその昔海水も半分くらいまであったそうで、水が豊かだったことを物語っていますね。今でもタロ（タロイモ）が栽培されています。タイムマシンで昔に戻ったような気持ちになるのは、私だけではないような気がします。このヘイアウは、オアフ島最古の神殿とも言われ、昔々はメネフネ（ハワイの伝説上の良く働くこびと達）がいたと言われています。私も一度メネフネに会って見たいなと思っていますが。。（笑）
そしてその後は、カワイヌイ湿地を訪れました。私は初めての場所です。コオラウ山脈の噴火とともに形成された湿地帯とのことですが、かなり水が豊かだったと言われています。ハワイで最大の淡水湿地帯であり、いろいろな種類の貴重な水鳥も多いと言われています。かつて、海水がずいぶん近くまで来ていたということです。またこの湿原はカイルア地区を水害から守る役目もしているそうです。長い間、ハワイアンの土地として、保護を訴えていますが、なかなか難しいようです。今では、ハワイ固有種の植物の保護や、雑草の除去など、ほぼボランティアの方々により行われているそうです。この地区には、ウィリウィリ、ピリ、ケアリイ、ミロツリー、サンダルウッド、コアなど、他ではなかなか見ることのできない植物がたくさんあります。私のハワイアンキルトのデザインのもとになる貴重な植物です。時間があったらもっとゆっくり見ていたかったです。
そして最後に目に入ったのが、イプです。はい。フラの時に使う楽器なのですが、このひょうたんのような形のイプが長いツタにたくさんなっているではありませんか？ 写真でわかりますか？ 本当にスイカかひょうたんか？って感じでしたので、びっくりです。ここにハワイアン文化の素朴さを感じました。やはりハワイに住んでいるのですから、こういう場所を大切にしないといけないことを実感しました。機会があれば、ボランティアに参加してみたいと思いました。皆さんも是非参加してみてくださいね！
by アン |
