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ハワイ島西海岸ドライブ 児玉千恵

 ひさしぶりのハワイ島。以前はいつ行ったんだろうと、この「スタッフルーム」のバックナンバーを見たら、もう3年も前だったんですね。今回は、またキラウエア火山で溶岩を見たり、以前行かなかった東側にあるヒロへも行ってみようと考えていました。


キラウエア火山の溶岩の水蒸気と虹

 一日はキラウエア火山の溶岩を見る「ラヴァ・ウォーク・ツアー」(「ラヴァ」とは、英語で溶岩のこと)に参加しました。ワイコロアからコナを通り、南下して行きます。途中、プナルウ黒砂海岸に寄り、いよいよキラウエア火山です。当初、オレンジに光る溶岩が見やすいように夜間に行われていたツアーですが、周辺の固まった溶岩が隆起していたり、穴があったりして、懐中電灯の光では転びやすく、ガサガサした表面でけがをすることもあるので、午後の明るい時間に行われることになったそうです。溶岩で道路が寸断されたところから、徒歩で溶岩が海に流れ落ちている場所まで行く予定でしたが、この日はあいにく有毒ガスが発生していたため、遠くからの見学です。明るいので溶岩のオレンジの光は見えませんでしたが、熱い溶岩が冷たい海に注いで発生する水蒸気が高く立ち上っているのが見えました。そこに低く虹が出ていました。だんだん虹の色が濃くなり、紫色まで見えます。写真ではあまり表現できませんでしたが、黒い溶岩台地に海の青、水蒸気の白に虹。とても幻想的な景色に感動しました。是非一度ご自身の目でご覧下さい。


アイアンマントライアスロンのスタート地点
 さて翌日、今度はキラウエア・ビジター・センターの近くにあるヴォルケーノ・ワイナリーのワインを目当てに、ワイコロアから南回りでキラウエアに向かいました。

 まずは、ハワイ島西海岸の中心地で、日本から直行便も到着するコナの町に寄りました。私たちが滞在していた週の土曜日(10月15日)はハワイ島のビッグイベント「アイアン・マン」世界トライアスロン選手権大会があり、このコナの町からレースがスタートします。水泳3.9km、自転車180km、マラソン42.195kmの過酷なレースです。

 1978年にホノルルで始まったこのレースは、1981年にハワイ島にレースの場が移されました。この大会のために世界中のトライアスロン・レースで勝ち残ったアスリートたち、そしてボランティアの人たちが集まっていて、ハイウェイ沿いを走ったり自転車をこいだりと練習している人もたくさん。町をあげての一大イベントのためか、町中が大勢の人たちで活気づいていました。



キイ
 さらに南下してケアウホウの南にあるプウホヌア・オ・ホナウナウに寄ります。ホナウナウ湾はカヌー上陸場や飲み水が確保できたため、王たちが最も重要な住居を建てるにふさわしい場所でした。溶岩石で建てられた長い壁の海側はプウホヌアと呼ばれ、非戦闘員である子供や老人、負傷兵、また「カプ」(タブー)を破った人たちが逃れる、神聖な場所でした。カプを破った人たちの罰は元来死でした。プウホヌアに逃れてきた者には、「カフナ・プレ」(祈祷師)が数時間の赦免の儀式を行い、無罪としました。この場所は数世紀にわたり使われていましたが、1819年に、カメハメハ2世によって宗教的な行為や建物は破壊されてしまいました。1920年代に郡立公園、その後1961年に国立歴史公園となり、維持されています。

プウホヌア
 公園内には「キイ」(木製の像)や藁葺きの建物、王たちの住居と聖域を分ける壁、王のための養魚池などが保存されています。かつてカヌーが上陸する場所だったビーチには、ウミガメが甲羅干しに来て昼寝をしていました。とても静かな場所で、保存されている建物や木像は太陽や風雨にさらされているにもかかわらず、いまだにきれいに保存され、歴史を感じさせます。順路に沿って歩くと、建物などに番号が振られています。入り口でこの国立公園のパンフレット(英文)をもらうと、それぞれの説明が載っていますので、日本語のリーフレットだけではなく英文のパンフレットももらった方がいいでしょう。

Pu'uhonua o Honaunau
月〜木 6:00 - 20:00, 金〜日,祝 日 6:00 - 23:00,
ビジターセンター 8:00 - 17:00
http://www.nps.gov/puho/

マナゴ食堂
 少しケアウホウ方面に戻り、マナゴ食堂で昼食をとりました。1917年にキンゾウ・マナゴとオサメ・マナゴがオープンしたホテル内のレストランで、あたかもハワイの大衆食堂のような雰囲気でした。私たちはテリヤキ・チキンとマヒマヒのグリルを注文。テーブルにはお皿と茶碗とスプーン・フォークがセットされています。次にお櫃の代わりに大きなどんぶりに山盛りのご飯としゃもじ、そしてマカロニサラダとゆでた野菜、ゴマを和えたインゲンが運ばれてきました。最後にメインのチキンとマヒマヒ。そこでふと、違和感が・・・。そうです、茶碗にご飯なのに、箸がないのです。妙な和洋折衷? もちろん箸を頼めば出してもらえたと思うんですが、違和感を感じながらも茶碗にフォークでご飯をいただきました。ご飯もサラダも野菜も、もちろんメインの鶏と魚もおいしかった! 次にハワイ島に行く時も、また寄らせてもらいたいです。

Manago Hotel
7:00 - 9:00, 1:00 - 14:00, 17:00 - 19:30
http://www.managohotel.com/


ヴォルケーノ・ワイナリー
 ケアウホウからマカダミアナッツやユーカリの林を抜けて、いよいよアメリカ最南端のワイナリー、ヴォルケーノ・ワイナリーへ。この辺は海抜が約1,220mあって、車を降りると少し肌寒く感じました。ハワイなのに高原の雰囲気が漂うこの場所で、ブドウが栽培されワインも醸造されているのです。

 1986年にリン"ドク”マッキニーが始めたこのワイナリーでは、ブドウのほかに、グアバとマカダミアナッツの花の蜂蜜をブレンドしたワインも販売しています。店内では試飲もできます(車を運転する人は飲まないでね!)。

私が試飲&購入したワイン

 私は少し甘めの白ワイン「シンフォニー・メレ」(「メレ」はハワイ語で歌の意味)とマカダニアナッツのハニーワイン「マカダミアナッツ・ハニー・ワイン」を試飲しました。すっきりした甘さの前者はフィンガーレイクス国際ワイン大会金賞受賞(2004年)で、デザートワインの後者はリバーサイド国際ワイン大会で銅賞受賞(2003年)です。どちらもとても気に入りました。

 もし、キラウエア火山までドライブされる機会がありましたら、ちょっと変わったハワイのお土産におすすめします。

Volcano Winery
10:00 - 17:30 無休
http://www.volcanowinery.com/


ストロング・カレントの前のトラックが目印
 さて、ハワイ島の後に滞在したオアフ島では、今年5月に行った時にとても気に入ったスワンソン氏デザインの布製のトートバッグを目当てに、ノースショアまで行ってきました。スワンソン氏のバッグを初めて見たのは、ハレイワの一角にあるサーフショップ「ストロング・カレント」。色使いや女の子の絵がかわいらしく、マグカップやマウスパッド、布製パース、布製トートバッグも置かれていていました。その時は、いくつかのデザインから選びに選び、トートバッグを1点買い求めました。今回は5月に行った時よりもトートバッグの柄は増えていましたが、売り切れになっている商品もあり、昨今の人気振りをうかがわせます。
トラックに描かれたロゴ

 お店の人に訊くと、スワンソン氏は現在ノースショアに在住とのこと。その後仕事でお会いした某誌の編集の方は、たまたま私と会う直前に彼にインタビューをしたとか。同誌の最新号でも、表紙に彼の絵が使われていましたよ。そして別の雑誌でも、つい先頃出た号に彼のインタビューが掲載されていました。日本での人気が予想されるマーク・スワンソン氏のバッグを、アロハカワラ版会員の方のために買ってきました。どしどし応募してくださいね。

Swanson's Aloha Workshop
http://www.alohaworkshop.com/

(掲載日:2005年11月4日)

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