| キラウエア灯台へ行こう！・その１＜カウアイ島＞ |
ＮＯＰＵ |
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キラウエア、と言うとハワイ島の火山を思い出しますが、カウアイ島にもキラウエアという地名があります。カウアイ島のキラウエアは、島の北東にある海沿いの地域で、海へ長く突き出た岬の先端に立つキラウエア灯台が、観光客に人気のスポットです。このキラウエア灯台の周辺は野生動物保護区になっており、たくさんの海鳥を見ることができる場所でもあります。今回は、このキラウエア灯台と、ここで毎年行われるイベントをご紹介します。 |
| ライトハウス・デイに公開された灯台内部。ぴかぴかの大きなレンズが目の前に |
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1913年5月1日に竣工されたキラウエア灯台は、アジアとアメリカ西海岸を結ぶ航路のために活躍しましたが、70年代に大型船や飛行機への灯台としての役割を終え、アメリカの歴史的建造物に認定されました。現在は、地元の船や飛行機を、灯台の近くにあるビーコンが無線で誘導しています。さて、灯台が竣工された5月には、毎年、ライトハウス・デイというイベントが開催されます。告知などをあまり見かけないので、地元の人にさえよく知られていないようなのですが、とても楽しいイベントです。私が参加することができた過去数回のライトハウス・デイでは、入園が無料（！）になった他、様々な催しが行われました。中でも人気を集めていたのは、灯台の内部を案内してもらえるツアーです。 |
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キラウエア灯台は、普段は中に入ることができませんが、ライトハウス・デイでは、ガイド付きで内部が特別公開されました。灯台の中は地下1階と地上4階の5層に分かれていて、螺旋階段が各階をつないでいます。説明を受けながら、上層階へと登って行くと、薄青いレンズが見えてきました。キラウエア灯台にあるのは、薄いたくさんのレンズを組み合わせた、フレネル式というタイプのレンズです。近くで見るとかなり大きく、そして今もきれいに磨かれていることが分かります。レンズのある最上階の窓から見える景色は、いつもは見ることができない素晴らしい風景です。岬の先にあるモクアエアエ島や、灯台につながる崖の上の小道も、高い灯台の上から見ると違って見えます。灯台の周辺を飛び回る、海鳥の視点になった気がしました。 |
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ライトハウス・デイには、灯台の前の広場でハワイアン・ミュージックやフラなども楽しむことができます。フラ・ソングを歌う、すてきな声の持ち主は、なんと灯台の女性スタッフでした。ワッペンやブレスレット作りのワークショップも、スタッフやボランティアの方々が行っていて、ライトハウス・デイは、とてもアットホームな雰囲気です。芝生の上に座って音楽をのんびり聞いていると、頭上をアホウドリが優雅に旋回して行くところが見えました。うーん、なんて贅沢なのでしょう。この日は、普段は夕方4時までの開園時間が、日没までに延長されます。夕陽に灯台が赤く染まる頃、キラウエア岬をねぐらにする鳥たちが集まってきました。いつもはこの時間にはいない人間が、たくさん灯台の周りにいるので、岬に帰ってきた鳥たちは、うろたえています。慌てて草むらに隠れたり、灯台の近くに降りようとしてやめたり、なんだかちょっとかわいそうです。人間たちがナ・パリに沈む夕陽をうっとり見ている間に、鳥たちは迷惑そうにねぐらへ戻っていきました。 |
| 100周年イベントのパレード。カウボーイもカウガールもかっこいい |
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さて、昨年はキラウエア灯台が建ってから100年目。この年を目指して数年前から行われていた、灯台の修復作業も完成し、ライトハウス・デイは、灯台だけではなく、キラウエアの町をあげてのイベントになりました。この記念行事に合わせてキラウエア灯台は、前年に亡くなられたハワイ州選出の上院議員、ダニエル・イノウエさんの名前が冠せられることになり、その除幕式も行われました。100周年のメインイベントは、キラウエアの町を通るパレードです。いつもは静かなキラウエアの住宅地では、あいにくの雨にもかかわらず、たくさんの人が通りに出てパレードを待っていました。メイン・ストリート（と、言っても住宅地の中の通り）を何台ものクラシック・カーに続いて、地元キラウエアや周辺の町の、様々なグループの山車が通ります。大雨の中でも、みんなとても楽しそうです。中学校のウクレレのグループに、小さなミス・キラウエア、牧場の馬たちに乗ったかっこいいカウボーイとカウガール、沿道の観客も拍手で迎えます。 |
| 雨も少し小止みになり、人々が次に向かうのは、キラウエア・パークです。ここでは舞台が作られ、雑貨や食べ物を売る屋台も出ています。蒸気機関車まで来ていました。子供たちは（時々、大人も）蒸気機関車の汽笛を鳴らせてもらい、嬉しそうです。舞台では、フラが披露されましたが、飛び入りでカウアイ市長がフラ・ソングを歌い、会場は大いに盛り上がったのでした。ライトハウス・デイのような、あまり知られていないイベントは、ハワイにはたくさんあるので、見つけたらぜひ行ってみてください。そして、ライトハウス・デイではない、通常のキラウエア灯台へも、ぜひ行ってみてくださいね。 |
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アストン・アット・ポイプ・カイ
