ハワイの自然、文化、歴史がテーマのアロハWEBカワラ版
目次
【バックナンバー】
特集:知る・歩く・感じる
キルト・パラダイス
ハワイ日和
ミノリのカウアイ日記
アロハ・ブックシェルフ
ハワイ・ネットワーク
新定番!ハワイのおみやげ
スタッフルーム
アロハ・ピープル
フラ・ミュージアム通信
【ホクレア号】
ホクレア号横浜到着
ホクレア号での航海生活
ハワイの食卓
スタッフのいちおしハワイ
ハレピカケ倶楽部
アロハ・コラム
パワー・オブ・ハワイ
私のフラ体験
ハワイ日系移民の歴史
アストン・ストーリー
>アイランド・クローズアップ
ハワイ島編
マウイ島編
ホロホロ.ハワイ
カワラ版 トップページ
バックナンバー
クリック!
 
RSS1.0
ハワイ島日和

ボルケーノを体感しよう!

NOPU
噴煙をあげるハレマウマウ

 ボルケーノ国立公園のメダマと言えば、巨大な火口を持つハレマウマウ・クレーターでしょう。見た人が一様に息を呑む大きさのクレーターは、つい80年程前までは溶岩湖だったそうです。ここ何年もの間、ハレマウマウは沈静化していて、雨の日などに行った時に、うっすらと火口から立ち上る煙を見るくらいでした。しかし、今年の3月、ハレマウマウは爆発し噴煙を上げだしました。車でも通行できたハレマウマウ・クレーターの南側は通行禁止となっています。いつもは海へ流れる噴煙が、風向きによりボルケーノ国立公園内に周辺に充満してしまい、クローズとなることもありました(1〜2日で解除されるようです)。

 というわけで4月の末、私はボルケーノ観光を楽しみに、ハワイ島へと出かけました。コナ空港から島を半周して、さっそくボルケーノ国立公園へと向かいます。ボルケーノ国立公園に近づくと、ハイウエイからも煙がモクモクとあがっているところが見えてきました。ドキドキしながらジャガー・ミュージアムの展望台へ行くと、ハレマウマウから大量の煙が空へと昇っている光景が目に飛び込んできました。設置されているスコープを覗かせて頂くと、火口から煙が吐き出されている様子がよく分かります。夜間には、煙の吐き出される場所が、赤く光るのも見えるそうです。

オーシャン・エントリー展望台へと歩く人々

 さて、国立公園内の火山の状況もすごいのですが、公園外もなかなかすごいことになっていました。現在、溶岩はカラパナ地域へ流れています。カラパナは1990年に、溶岩流によって消失してしまった町です。そのカラパナ周辺は現在も私有地のため、個人での立ち入りはなかなか難しい、と聞いていました。しかし、最近になってハワイ州がカラパナ地区に駐車場を設け、職員を配置し、個人でも容易に入ることができるようにしたのです。カラパナ地区へ入場ができるのは、午後2時から午後8時の間。溶岩流によって寸断された130号線の行き止まりに、カラパナへのゲートが設けられています。ゲートで諸注意が書かれた紙をもらい、半ば溶岩に埋もれた道を数分ドライブすると、道路上に作られた駐車場に到着しました。ここから海の方へと溶岩の上をハイキングです。実はここでは、地表を流れる溶岩ではなく、海に落ちる溶岩のポイント、オーシャン・エントリーを見ることができるようになっているのです。

展望台に集まる人々。夕方に近づくと人が増えてくる

 溶岩の上を歩くこと十数分、思った以上に簡単に、オーシャン・エントリー見学用に作られた、展望台へと到着しました。展望台と言っても、溶岩の上にテープを張っただけのものです。立ち入り禁止のテープの先から、かなり近くに見える場所で、溶岩はドロドロと海に落ち込んでいるようでした・・・「ようでした」というのは、私が行った時には、ドロドロの溶岩は私たちがいる展望台とは逆の方へ流れ込んでいたため、実際に見えるのは溶岩流が海に接した時に発生する水蒸気の雲だったからです。しかし、日が暮れるに従って、この水蒸気の雲に真っ赤な溶岩が映し出され、素晴らしい光景が広がります。赤く染まった水蒸気の雲に、集まった人々が歓声やため息をあげていました。さて、夜のオーシャン・エントリーを見た後は、真っ暗な溶岩の上の道を戻らなくてはいけません。懐中電灯は絶対必要ですね。

日没後のオーシャン・エントリー

 活発な火山活動を満喫していた私ですが、更に火山活動を体感することになりました。ボルケーノ国立公園周辺で、早朝からバードウォッチをしていた私は、既に空気の中に硫黄の匂いがすることに気がついていました。辺りは薄暗く雨が落ちそうな雰囲気です。それでも、ヤブに見え隠れする鳥たちを夢中で見ていると、ボルケーノ国立公園のレンジャー・カーが静かに背後に停まりました。「有毒なガスがこの地域に広がりだしたから、すぐに車に戻って、ここを離れなさい。」見ると、注意してくださったレンジャー氏も、となりでハンドルを握るレンジャー氏も、マスクを着用しています。すぐに車に戻りましたが、まだ実感がわきません。とりあえず、ボルケーノ国立公園の中のビジター・センターで様子を見ることにしました。

ボグのため通行止めになるボルケーノ国立公園内の道
ボグでキラウエア・イキもほとんど見えません

 ビジター・センターは状況を訊ねる観光客や、状況を伝えるレンジャーたちで、いっぱいでした。慌しく動き回るレンジャーたちは「ドアを閉めて!外気を入れないで!」と観光客に注意しています。外で行われていた、レイ・メイキングなどのデモンストレーションも撤収されてしまいました。ジャガー・ミュージアムは既にクローズになり、今の時点で観光できるのは、キラウエア・イキとサーストン・ラバ・チューブだけなようです。私は、キラウエア・イキ沿いのトレイルで、しょうこりもなくバードウォッチを続けることにしましたが、観光客が集中したキラウエア・イキはバードウォッチには少し不向きなよう。「人が多すぎて、鳥が逃げちゃうね、ゲホゲホ」「でも、なんだか辺りが静かになってきたよ、ゴホゴホ」ふと気がつくと、周囲には人がいません。不審に思って、ボルケーノ国立公園の入口へとむかってみると、今まさに国立公園はボグのためクローズされようとしている所でした。ボグとはボルケーノと、フォグ(霧)の造語で、ボルケーノの火山から出る煙が、風向きにより周辺地域に漂ってしまうことを言います。「わー、どうなるんだ、ゲホゲホ」「なんだか喉が痛い、ゴホゴホ」ボグは硫黄臭いだけでなく、人体にも有害です。このような状況下では、しつこく観光を続けてはいけないのです。ヒロに住む知人が、なぜこんなにもボグを嫌うのかを実感しつつも、喉のイガイガは暫く消えなかったのでした。


個人情報保護の方針 クッキーの利用について
Copyright (C) 2002-2003 PACIFIC RESORTS.INC., All rights reserved.