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星空を見よう!

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マウナ・ケアにあるオニズカ・ビジター・センター
マウナ・ケアにあるオニズカ・ビジター・センター

 ハワイは太平洋に孤立する島々です。その中のハワイ島には、4千メートル級の山が2つもあります。周囲に大陸がないため、星の観測の邪魔となる光が少ないことや、大気汚染が少ないこと、そして安定した天気が得られる4千メートル級の山、ということで、マウナ・ケアの山頂には各国が建てた天文台群があります。このマウナ・ケア、特にその山頂付近は、ハワイアンにとって特別な意味のある場所でもあります。聖地とされている場所なので、訪問する際には、そのことを知り、敬意を持って欲しい、とハワイアンの方から聞きました。

オニズカさんの碑
オニズカ氏の碑

 マウナ・ケアから見る星は、大変美しいそうですが、アクセスはかなり難しく、ほとんどのレンタカー会社では保険が効かない道をドライブしなくてはいけません。そういうわけで、ツアーでの天体観測がよく知られています。しかし、山麓にあるビジター・センター(エリソン・オニズカ・ビジター・センター)でも、天体観測ができることは、あまり知られていません。ただ、このビジター・センターまでも、レンタカーに付帯する保険は、ほとんどの会社で利きません。また、この道は夜間には真っ暗になり、かつ霧が出ることも多いので、運転が難しいこともあります。

 ところで、ビジター・センターでは、土曜日の夜、様々なイベントが行われます。私は、そのなかの第4土曜日に行われる「インターナショナル・ミュージック・ナイト」に行ってきました。ビジター・センターは、標高2775mの地点にあります。標高4205mのマウナ・ケアでは、中腹という感じですが、この高さでも平地の70%程度の酸素しかないそう。普通にしていれば、何ということもないのですが、ちょっと続けて話しただけで、なんだか息が切れたりもしました。このビジター・センターは、1986年に起きたスペースシャトルの事故で犠牲になられた、エリソン・オニズカ氏の名前が冠されています。オニズカ氏はハワイ島の出身で、生家はコナ・コーヒー農家、日系アメリカ人として最初の宇宙飛行士でした。ビジター・センター前にはオニズカ氏の碑がたっています。

ボランティアさんによる琴の演奏
ボランティアさんによる琴の演奏

 さて「インターナショナル・ミュージック・ナイト」に参加するべく、夕刻を目指してマウナ・ケアを登りました。昼間でも寒いビジター・センターは、既に吐く息が白いほど、気温が下がっています。ここでは、スクリーンでガイド・ムービーを見ることが出来る他、様々な土産物も売っています。中でも目をひくのは、カップラーメンなどを売っていること。給湯器があるので、カップラーメンやインスタントコーヒーなどを、自分で作って飲食することができます。そして、マウナ・ケアの寒さは「何か温かいものが食べたい」と思わせるのです。ふと見ると、野外に設置された温度計は5度を指していました。でも、まだまだ気温は下がりそう。

暮れゆく空に宵の明星

 寒い寒い、と言っているうちに、プログラムがはじまりました。まずは、日本人のお嬢さんによる琴の演奏です。今日のプログラム「インターナショナル・ミュージック・ナイト」は、ハワイ大学ヒロ校やコミュニティ・カレッジで学ぶ様々な国籍の人たちがボランティアで行っているものだそうです。山肌が夕陽に赤く映えるなか、琴の音が優雅に響きます。辺りは次第に暗くなりました。宵の明星、金星がひと際、明るく輝いています。この日は新月に近く、星空を邪魔する光は、ほとんどありません。大きな天体望遠鏡が、いくつも野外に設置されました。覗かせて頂くと、木星がその縞模様まではっきりと見ることができました。

 英語による星空の説明がはじまりました。いつの間にか、星空を見上げる人々は20人ほどになっています。無数の星が煌き、天空を大きく横切る天の川もはっきり見えます。星座にまつわるギリシア神話が語られるなかで、マウイの釣り針の話もありました。マウイというのはハワイの神話に登場する半神半人の英雄です。そのマウイは、ある時、彼のとっておきの釣り針で釣りをしました。かかった大物はさすがのマウイでも引き上げられず、兄弟に応援を頼みました。「獲物を絶対に見るな」というマウイの忠告があったにも関わらず、兄弟の一人は「こんなに大きな魚は、いったい何だろう」と振り返ってしまいます。とたんに獲物のほとんどは海に沈んでしまい、残った一部がヒロ湾に浮かぶココナッツ・アイランドになった、という話です。この時に使われた、マウイの釣り針は後に星になり、空に輝くことになりました。蠍座の尾の部分が、マウイの釣り針と呼ばれています。

ボランティアのみなさん、ありがとうございました
ボランティアのみなさん、ありがとうございました

 星座の説明の後も、ミュージック・ナイトは続きます。日本のフォークソングや、フラが披露されました。韓国からの留学生のお嬢さんが、電子ピアノでロマンチックな音楽を奏でています。星空を見上げると、幾つもの流れ星が。この夜だけで、10個以上の流れ星を見ました。通常、ビジター・センターは夜10時まで開いているのですが、流星群が見える日にはオールナイトでオープンしているそうです。そんな時に、また見に来たいものです。ボランティアのみなさんは、天体望遠鏡の設置なども手伝われていて、私たちの質問にも快く応じて下さいました。寒かったけれど、とても楽しい一夜でした。


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