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ハワイ島日和

溶岩大地をトレッキングしよう! その2

NOPU

 前回に続いて、ナパウ・トレイルのトレッキングをご紹介します。さて、プウ・フルフルより先へトレッキングをするには、ビジターセンターで入山許可証を発行してもらわなくてはいけません。入山許可証を発行してもらう際に、トレッキング時の注意をチェックするようになっています。暗くなったらトレッキングをしてはいけないこと、水は一日分として一人当たり3〜4リットルを持って行くこと、火気厳禁であること、などの注意事項をチェックします。トレイルの終点はナパウ・キャンプ場。ここでキャンプをする場合には、その旨を申告することが必要ですが、ほとんどのハイカーは、日帰りのトレッキングのようでした。

溶岩の上はケルンが目印
所々に陥没の跡

 ナパウ・キャンプへのルートは二通りあり、なんと私はどちらのルートも歩いたことがあります。その理由は、また後でお話するとして、まず一つ目は、前回ご紹介した、プウ・フルフルからどんどん歩いていくルートです。このルートだと、片道11.2kmほどの距離があり、全行程の半分以上が、溶岩の上のトレッキングです。見渡す限りの溶岩の海を、目印のケルン(石を積みあげて作った道標)に従って、ひたすらてくてく歩きます。私がこのトレイルを歩いた日は、晴天に恵まれて、マウナ・ケアもマウナ・ロアもトレイルの途中から見ることができました。しかし、遮るもののない溶岩の上は、強い風が吹きぬけ、会話をするのも大変なほど。おかげで、それほど暑くは感じられませんでしたが、風に向かって歩いているだけでも、かなり疲れます。ケルンは周囲の溶岩と同化して、ちょっと見つけ難く、漫然と歩いていると、道を外れてしまいそうです。溶岩の大地には、所々に穴や空洞があり、侵食などで表面が薄くなっている空洞の上に、うっかり乗ってしまうと、落とし穴のように落ちてしまう怖れがあります。ルートを外れないことは、とても重要なのです。

マカオプヒ・クレーター

 溶岩の海を乗り越えて、やっとマカオプヒ・クレーターにたどり着きました。マカオプヒ・クレーターは、チェーン・オブ・クレーター・ロードの東に広がるイースト・リフト・ゾーンの中で、一番大きなクレーターです。あまりに大きいので、距離感がつかめません。立ち入り禁止などの柵もなく、突然大きなクレーターがあるので、ちょっとドキドキします。このクレーターの縁に沿って少し歩くと、やっと森の中へとトレイルは入ります。この森の中で、二つ目のルートのナウル・トレイルと、ナパウ・トレイルは合流するのですが、私はこの合流点から暫く歩いたところで、トレイルを完歩することは諦めて、引き返してしまいました。それというのも、なんと地図を車中に忘れて来たからなのです。地図がなくても、ケルンなどの道標を頼りに歩くこともできますが、実は雨具も忘れて来ていたのでした。午後に天気が崩れることが多いため、雨具は必須アイテムです。しかたなく、無理をせずに帰ることにしました。苦労して溶岩の海を歩いてきたというのに、とても悔しい、というわけで、もう一度、ナパウ・トレイルに挑戦することにしました。

 でも、あの溶岩の海をもう一度歩くのも辛いし、せっかくだから違うルートに挑戦しよう、と二つ目のルート、ナウル・トレイルから挑戦することにしました。ナウル・トレイルの入口は、チェーン・オブ・クレーターズ・ロードの途中にある、ケアラコモ・ピクニック・エリアにあります。こちらのルートは片道8.3kmと、前回歩いた一つ目のルートよりも、片道でも3kmほど短くなります。溶岩エリアも、だいぶ少なくなり、かなり楽になるのでは、というのが希望的観測です。しかし、先に結論を言ってしまうと、前回同様、かなり大変でした。特に帰路では、少し前に爆発したハレマウマウから流れてきた煙によって、ゴホゴホ咳きこむ始末。やはり、ナパウ・キャンプへの道は、どう行っても険しいのです。

溶岩に埋もれた道路

 ナウル・トレイルでは、溶岩にのまれた舗装路の跡を見ることができます。周囲に焼けた木々が残っている様子を見ると、かつては森だったのでしょうか。現在のチェーン・オブ・クレーターズ・ロードは、溶岩によって埋ってしまった道を、新たに敷きなおしたもの、と聞いています。やがて、道はナパウ・トレイルと合流し、前回、引き返した場所までやってきました。今回は、地図も雨具も忘れずに持ってきました。水とお弁当はもちろん、お菓子も持参です。万全の体制で、ナパウ・キャンプを目指します。

 ナパウ・キャンプまでもう少し、という所にプル工場跡があります。プルというのは、ハプウという羊歯がまだ若芽の頃に生える、茶色い毛のようなもの。ここは150年ほど前、プルを集めてアメリカ大陸へと送るための集積所だった場所です。プルは、枕やマットレスの詰め物として使われていましたが、時間が経つと塵になってしまうことが、ほどなく分かり、プル工場も廃墟となってしまいました。プル工場跡から10分ほど歩くと、やっとナパウ・キャンプに到着です。ナパウ・キャンプの近くには、ナパウ・クレーターを見渡せる展望台があります。展望台からは、ぽっかりと開けたナパウ・クレーターの向こうに、プウ・オオが見えました。プウ・オオの火口からは、真っ青な空に白い煙がもくもくと出ています。この景色は、たくさん歩いたことへのご褒美かもなあ、と思いながらプウ・オオを眺めるのでした。

羊歯に生える茶色の毛がプル
ナパウ展望台から見たプウ・オオ

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