番外編・カウアイ島日和
「アワアワプヒを歩こう！」 |
ＮＯＰＵ |
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前回、ハワイ島のトレイルをご紹介しましたが、今回は、カウアイ島のトレイルをご紹介します。カウアイ島は、気軽に歩けるものから、キャンプの準備も必要な上級者向けコースまで、様々なトレイルがあるハイカー天国です。そんな数あるトレイルの中でも、アワアワプヒ・トレイルは、人気があるトレイルの一つでしょう。前回、ご紹介したデバステーション・トレイルとは違って、ちょっとハードなトレッキングですが、終点には絶景が待っていますよ。 |
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アワアワプヒ・トレイルはコケエ州立公園の中にあるトレイルです。ワイメア・キャニオン・ロードをどんどん上って、もう少しでカララウ展望台、という所にトレイルの入り口があります。この辺りは標高も高く、早朝はひんやりした空気に包まれています。トレイルに入ると、高く育ったオヒアや、コアなどの木々に囲まれ、やや暗い感じがします。でも、鳥の声に上を見ると、木の上の方にアパパネの姿をみつけました。歩き出してしばらくすると、トレイルがどんどん下り坂になってきます。アワアワプヒ・トレイルは、山から海に向かって尾根を下っていく、ダウンヒル・トレイルです。ということは、帰りはずっと上り坂。ちょっと後半が心配ですが、飲み水や体力の配分を考えつつ、とりあえずは楽しく歩きましょう。 |
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1マイル（1.6km）ほど歩いたところで、道の右側がぽっかりとひらけました。ここから、トレイルの名前になったアワアワプヒ・バレーを覗くことができます。カウアイ島の西海岸は、その名も「ナ・パリ（崖）」という名前の切り立った崖です。この崖は、山に降った雨がもたらす侵食により、いくつもの深い谷が出来ています。この深い谷と谷とに挟まれた尾根道の一つが、アワアワプヒ・トレイルというわけです。アワアワプヒ・バレー越しに見える隣の尾根にも、トレイルがありましたが、現在は整備などもされておらず、かなり荒れているとの話を聞いています。更にしばらく歩くと、道の左側の谷を臨むことができます。こちらの谷は、ヌアロロ・バレー。谷の向こう側の尾根にあるヌアロロ・トレイルと、こちらのアワアワプヒ・トレイルはつながっていて、2つのトレイルを周回する健脚ハイカーも多いようです。 |
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さて、トレイルは、急な山肌をスイッチバックに下りて行きます。ジグザグのスイッチバックのトレイルは、景色も変わらないし、なかなか先に進まない感じです。しかも追い討ちをかけるように、倒木が道をふさいでいます。倒木をどうにかくぐりぬけ、ジグザグに森を抜けると、辺りが開け、ランタナの集落に出ました。ランタナは園芸用の花として日本でもおなじみですが、繁殖力が強くハワイでは有害外来植物とされています。有害植物と思ってランタナを見ると、単純に、きれいだなあ、などとは思えないのですが、このランタナの群生地まで来れば、トレイルの終点はもうすぐ。ヌアロロ・トレイルへの分岐点を過ぎたら、10分ほどで到着です。 |
| オヒア・レフアが満開のアワアワプヒ・トレイルの終点 |
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アワアワプヒ・トレイルの終点は崖の突端、すぐ目の前に海が広がっています。この先はもう歩いて下りることはできません。ワイメアの山々には、いくつもの絶景ポイントがありますが、その中でもここは特別素晴らしい景色を臨める場所ではないでしょうか。覗き込むと、ドキドキするほど深い谷は緑に覆われ、谷底に白く流れる川がとても細く見えます。紺碧の海と空とのコントラストも、きれいな風景です。とても静かなので、海を走るナ・パリ・クルーズの船のエンジン音さえ聞こえるような気がします。この谷は、ウナギが作ったという伝説があります。海に住む大ウナギが、新しいすみかを求めて、周囲の崖を切り崩して川を遡ってきたそう。だからウナギのように細長い谷ができた、ということです。ウナギ、はさすがに持って来られませんが、ここで食べるお弁当はとてもおいしい。草地に座って、しばし、のんびりとランチタイムです。 |
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美しい景色を満喫した後は、来た道を引き返さなくてはなりません。アワアワプヒ・トレイルは、0.25マイル（約400m）ごとに標識が立っていて、トレッキングの行程のいい目印になっています。あとどれくらい歩けばいいのか、分からないトレッキングは、なかなか疲れるものなので、この標識は（特に帰路は）、励みになる目安です。私は標識ごとに、飴を食べたり、ジュースを飲んだり、自分を励ましながら帰ってきました。このトレイルは、往復6.5マイル（約10.4km）の道程です。私は、休憩時間を含めて4時間くらいかかりましたが、山歩きに慣れている方ならもっと早く歩けるでしょう。ぜひ、ナ・パリを見下ろす絶景を見に行ってください。 |
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 アストン・ホテルズ＆リゾート カウアイ島
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