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料理の達人になったウォーレンくん

ミノリ・K・エバンス
夕食会はビュッフェスタイルで

 この「カウアイ日記」でも少し触れたかもしれないけれど、この頃の私は、フラの旅に出る機会が多い。そしてもちろんのこと、カウアイにいる時間はそれに反比例して少なくなってくる。そこで周囲の友人知人から問いかけられるのが、「それでダンナさんは大丈夫なの?」という質問である。これはもう判で押したように、たくさんの人が同じように聞いてくる。そんなに家を空けて、それをダンナさんは承知してくれているのか、という意味であろう。その度に、「まぁ、うちのダンナさんは小学生というわけではないので、そんなに問題なくやっています」ってなことを答えている。もちろん、うちのダンナさんも大喜びで、毎回、私を旅に送り出しているというわけではない(そうなったら、それはそれでちょっと問題かな...嫁は元気で留守がいい、みたいな)。「え〜、また行くの〜! あり得ない」と、よく言っている。ただ、私にも行く理由というのがあるので、それを言えば、「じゃぁ、がんばってね〜」と、気が抜けるような言葉が日本語で返ってくるのが通常である。そんな暮らしの中で、「こ、こんなことが起こるなんてぇ〜」と私を驚かせる現象が起きている(なんて、すごい大ゲサですが)。それは、以前は、「ナイフで割って、種を出すのが面倒だから」というだけの理由で、大好きなパパイヤを食べないような人だったウォーレンくんの料理の腕が、メキメキと音を立てる勢いで上がってきていることである。

ウォーレンが作ったの?とみんな、ビックリ

 しばらく、いろいろな用事で忙しく過ごしていた時に、外食が続いた時期があって、外食続きでは栄養も偏るし、お財布から出て行くものも大きくなってしまうので、私たちも外食ということはほぼやめて、毎日料理を作るようになっている(カウアイでの外食は、お値段もカロリーも高いのです)。そうしているうちに、お家ゴハンがやっぱり美味しいね〜なんて言い合って生活しているうちに、ウォーレンくんがどんどんキッチンに足を踏み入れて、私の料理しているのを眺めたり、手伝ったりするようになった。そして、今年の3月に日本に行った時だっただろうか、帰ってきて受けた報告が、「キミ

がいない間、一度も外食しなかったよ」というものだった。「冷凍食品ばっか、食べていたんじゃないよね?」と言うと、驚くことに、「ちゃんと料理していた」と。もともと、面倒くさがり屋ではないのが幸いしてか、キッチンに立ったり、料理をしたりということに慣れてくると、非常にマメな人であることを発見した。少し前に、悪天候やらで一週間ほど、仕事が休みの時があったのだけれど、その一週間は、朝&夜はすべてウォーレンの料理で過ごした。これは便利だなぁと内心思っていたら、「なんか、ボクばかり料理している気がする。フェアじゃない」と言われてしまった。やっぱり、毎日作ってもらうのは無理なようである。(あたり前か)

このクロックポットがウォーレンの新しい仲間
この生春巻きは、ハウスメイトによる作

 そんなウォーレンくんがもっとも得意としているのが、「Crock Pot」をつかった料理。日本では、「スロークッカー」という呼ばれ方をしているものだと思う。陶のポットに仕込んだ材料を全部入れて、低温で長時間かけて調理をする。朝仕込んでおけば、夕食時にはちょうどいい感じになっているというもの。低温で長時間じっくり煮込むので、野菜の味はたっぷりとスープにしみ込むし、肉料理なら、とろけるように柔らかいお肉が味わえる。ウォーレンくんはスープにも挑戦していて、これまでに何種類かのスープが彼のレシピに加わっている。「ボクの奥さんは、お家にいない時が多いからね〜」なんて、ちょっと愚痴みたいな調子で言いつつも、自分の料理の腕が上がってきているのが実感できるのは嬉しいらしく、買い物にまでマメにいくようになってしまった。料理役だった私としては、どんどん嬉しい状況になるばかりである。

 そんな中、友達のリズ&ニコールを呼んで、夕食会をした。ちょうど、同じ日に日本からハウスメイトがやって来たので、彼女の歓迎会も兼ねての食事となった。料理担当は、ウォーレンくん。日本からの彼女とニコールがベジタリアンだったので、「今日のオーダー、ベジタリアン料理〜!」ということになった。レシピブックとにらめっこをした結果、その日のメニューは、生春巻き(サラダ菜、春雨&アボカド)、サラダ、バタースクワッシュとリンゴのスープという顔ぶれになった。いざ料理をするとなると、男性の方がマメという人がよくいるけれど、それは言えると思う。買い物の仕方、仕込みの手順、いろいろな道具をちゃんと使う(私は洗うのは面倒だからと、ブレンダーなどを使う料理は極力避けてしまう傾向がある)などすべてがマメ。遠目に眺めていて、思わずクスリと笑えてしまうほどなのだ。我が家に来たリズとニコールは、「ウォーレンの料理? そりゃぁ、スペシャルなディナーだね」と笑っていた。そして出来上がったスープはとても美味しかった。みんなで満足。みんなに嬉しがられたウォーレンくんも満足な夜でった。

このスープは別の日のもの。バリエーション増加中

 最近は、フラのレッスンから戻ってくると、夕食が出来上がっていたりすることも珍しくない。うちのフラシスターたちは、「とうとうウォーレンは料理まで作れるようになったんだねぇ。旅の多い嫁を持っているからだよね〜、いやぁ、人は環境に順応していくもんだね」などと言って笑っている。というわけで、サーフィンに加えて、新しい分野を開拓した、うちのダンナさん。これまで、自分が旅をして家を空けている間の食事だけは「どうしてんのかなぁ」とよく思っていたものだけれど、この心配もかなり軽減された。めでたし、めでたしである(!?) 。

 


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