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ミノリのカウアイ日記

初日の出 in カウアイ

ミノリ・エヴァンス

 みなさん、明けましておめでとうございます。

 今年も楽しいこといっぱいの一年になるといいですね(と、毎年言っているような気もしますが)。一年の間にはいろいろなことが起こり、中には自分を楽しませてくれないこと、ちょっとキツいなぁと思うことも自分のもとにはやってきますが、年末年始にはそういうことはなぜか頭から去り、「今年も有意義な日々だったな」と。「新しい年もまた有意義な時間が重なっていくのだろう」と、信じて疑わない能天気な自分がいます。

太陽が顔を出す前のビーチ

 さてさて朝陽を迎える儀式とフラのプログラムで幕を開けた、カウアイでの元旦。以前にもお話をしたかもしれないけれど、フラ(あるいはハワイの先住民的な視点でいうと?)にとっての年末年始は「冬至の日」ということになるらしい。なので、冬至の日に毎年恒例のフラの儀式を通して、年末年始を一度終えている私。今度は現代の暦で言うところの年末年始。2度目の新しい年の幕開けである。日本からフラシスターのれいちゃんが我が家に遊びに来ていたこともあって、「カウアイで初日の出」は計画にあった私。そうしたらたまたま大晦日にクム・フラから電話で、「明日、サンライズにヒキナアカラ・ヘイアウ(HikinaakalaHeiau )でエ・アラ・エ(E Ala E=何かを迎える儀式)をやるから」と集合がかかった。そして、その直後はレッスンを軽くするので、レッスン用パウ・スカートを持って来るようにと。日本風に言うと「一年の計は元旦にあり」なので、「ひょえ〜、レッスンで一年の幕があがるのかぁ。微妙...」とは思ったものの、初日の出を拝めるのは嬉しい。この時期、朝陽が昇り始めるのは朝7時頃。6時30分に家を出て、家から車で10分ほどのところにあるヒキナアカラ・ヘイアウに着いた。ヒキナアカラ・ヘイアウは、リッドゲイト州立公園(Lydgate State Park)の一番奥にある。私たちのハラウでは、日常的にも何かの折りにはここに集まって朝陽を迎える儀式を行うことが多く、レッスンもこのすぐ隣で行っていることから、私たちフラシスター&ブラザーにとっては最も馴染みのある場所のひとつでもある。

突然現れた真っ赤な初日の出

 お天気が悪かった元旦の朝、ヒキナアカラ・ヘイアウの脇のビーチに車を停車させて外に出てみると、グレーの雲が空全体を覆っている。「朝陽は無理かなぁ」と思いつつ、まだ薄暗い中、ぼ〜っと目の前の波を見ていたら、ぼんやりとではあるけれど、空が赤く染まってきた。空全体を覆っていたグレーの雲と雲の小さな隙間からも、ガツンと赤い光が筋を作って漏れている。「見えないけれど、太陽が上がってきてるね〜」と言い合って、ここは「和風」に合掌。いつ見ても、朝一番の陽の光は気持ちが良くて、根拠もなくいろいろなものに感謝をしてしまうのだけれど、今日は元旦。さらに特別な感情を入れて「合掌」動作を加えてみる。今年の一日一日がたくさんの楽しいこと、心温まることで満ちあふれていますように。そして、たくさんの楽しいこと、心温まること、思い出深い時間を享受した昨年の日々への感謝も込めてみた。そんなことをしていると、突然!という感じで、大きな太陽が顔を出した。大きくてまん丸で、真っ赤かな太陽が現れてくれた。なんだか、夕焼けみたいな太陽である。太陽はいいなぁといつもと同じ想いを抱いてしばらく見つめる。直視し過ぎて、目がチカチカしてくるのもかまわずに見つめる。ほんとうに太陽はいいなぁ。なんだか、元気をもらえるし、身体を開いて温めてくれるし、何よりも「この先、いいことがたっくさん起こりそう」な気分にさせてくれる存在である。なんともパワフルな、情熱的な、いかにも「南太平洋!」な初日の出で、2011年の幕が明けた。うん、おめでたい。(と、単純に思う私自身がおめでたくもあるのかもしれない)

‘なんちゃって’おせち&お雑煮で夕食

 お昼からのプログラムで数曲フラを踊って、夕方、やっと帰宅をした。ここではじめて「お家で食べる新年のごはん」となった。ちょうど、サーフィンから戻ってきたウォーレンとフラシスのれいちゃんと3人で、簡単な「おせち風」ごはん&お雑煮で夕食を囲んだ。なかなか日本でお正月を過ごす機会には恵まれないけれど、いつものことながら、やはりお正月は「日本」がいいなぁという気がする。サンクス・ギビング、クリスマスと一年の中でも最大級のイベントを終えたあとのハワイでは、新年を迎えるというのはさほど大きな行事にはならいようである。仕事休みも元旦だけ、という人もとても多い。それでも日系人が多いこともあって、年の暮れになるとスーパーには水菜や根菜類、里芋など、おせち&お雑煮に使ういろいろな材料が並んでくれるのはありがたい。それらを料理したものと、れいちゃんが日本から持参してくれたもので、小さなお正月気分を味わうことができた。ひさしぶりに「和風」に明けた新年。毎年毎年、まったく同じ年、同じ365日を過ごすことは、当たり前だけれどけっしてない。今年も私とウォーレンくんが歩いて行く道にどんな景色が広がっているのかが楽しみである。そして、私たちが出会う時間のひとつひとつを丁寧に過ごしていける自分たちでいれたらいいなぁと願った元旦であった。

 そして、改めて、これを読んでくださっているみなさんの新年がそれぞれにとって心地よい時間の積み重ねでありますように。


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