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第14回 ポリネシア・カルチャー・センターのクムフラ、
エレン・ゲイ・デラ・ローサ氏のフラ・ワークショップ レポート
 
愛知県吉良町で行われたポリネシア・カルチャー・センターのクムフラによるワークショップ
ポリネシア・カルチャー・センターのダンサー達もアラカイとしてワークショップに参加しました

 フラを習っている皆さんの中には、「ハワイのクムのワークショップを受けてみたい」と思われる方も多いのではないでしょうか。最近では、ハワイから多くのクムが来日し、本場のフラ・レッスンを体験できる機会も随分増えてきたようです。しかし、「英語のレッスンで、内容がちゃんと理解できるのかしら?」「たった50分で、本当に1曲踊れるようになれるの?」と、心配されている方もいらっしゃるでしょう。そこで、今回愛知県の吉良町で行われた「ハワイアンフェスティバルin吉良ワイキキビーチ2007」に出演するために来日したポリネシア・カルチャー・センターのクムフラ、エレン・ゲイ・デラ・ローサ(以下エレン・ゲイ)さんのワークショップを取材してきました!今年はなんと3日間で12クラス、のべ500名の地元ダンサーの皆さんが参加されました。

 今回は、「初級・中級クラス」と「上級クラス」の2つのレベルに分かれてワークショップが行われました。エレン・ゲイさんとアラカイ(レッスン中にクムを助ける役目)であるダンサー達が会場に入ると、Tシャツとパウスカートを既に身に着けた生徒さん達から拍手で迎えられました。来日したポリネシア・カルチャー・センターのプロモーション・チームのダンサーの中には、子供の頃からフラを学び、ケイキ・フラ・コンペティションに何度も出場した経験を持つ者や、フラ以外にもタヒチアン・ダンスを教えることができるインストラクターもいました。

 皆さん各自ウォームアップを終え、準備万端な様子。最初にエレン・ゲイさんと元気に「アロ〜ハ!」と挨拶をし、いよいよワークショップの始まりです!

カラフルなパウスカートを身に着けた生徒さんは真剣な眼差しでクムの動きを追います

初級・中級クラス:Hula O Makee

 まず、最初にクムからレッスンで学ぶ曲の説明。今回は、カウアイ島沖で座礁した実在の船・マキー号について歌った“Hula O Makee(フラ・オ・マキー)”という曲を学びました。歌詞カードと曲の解説が書かれたプリントを受け取ったら、列を作り、まずは足の動きから習って行きます。クムによると、「フラは基本ステップが命。基本ステップを押さえていれば、ちゃんと踊れるようになりますよ」とのこと。ステップの名前は、“Kaholo(カホロ)”、“Ami(アミ)”、“Uwehe(ウヴェヘ)”などハワイ語そのままなので、クムの説明にも、動きにしっかりついて行く事ができます。さすが、皆さんワークショップ前日にホイケにも参加されただけあって、初級とはいえかなりお上手!足のステップに慣れたところで、次はハンド・モーションを付けて行きます。フラは、手の動きで物語を伝えるので、ハンド・モーションはとても重要です。座礁した船を救出すべく探す、という歌詞の内容だけに、“リーフ(珊瑚)”“シップ(船)”や“パドル(漕ぐ)”などといった動きが多く出てきました。こちらも皆さんすぐにマスターされ、わからないところはお互い助け合いながら練習されていました。

ケイキ達も日頃の練習の成果を褒められました

 中には、ケイキが参加したワークショップもあり、記念撮影後にクムから「基本ステップがしっかり出来ていて、とっても素晴らしい!日頃、一生懸命練習しているのがすぐに分かります」と褒められ、ケイキ達も嬉しそうでした。レッスンの途中にノートをとる時間も設けられていましたが、ノートをとる代わりに、踊り込みたい方のために、クムとダンサー達は踊り続け、また細かい動作を生徒さんの間に入って指導していました。そして、レッスン中に何度も「Where is your smile(皆さんの笑顔はどこに行ってしまったの)?私達は、ハッピーなのだから、笑顔で踊りましょう!」と言っていました。確かに、皆さん真剣な面持ちで、限られた時間で1曲学ぶとなると思わず力が入ってしまい、笑顔が消えてしまいがちです。しかし、やはり忘れてはいけないのが、スマイル!フラを踊る幸せを表現するためにも、笑顔を絶やさないことです。また、この曲については、「この曲は、私の叔母であり、私のクムである、サリー・ウッドが、まだ私が子供の頃に教えてくれたトラディショナルなフラです。その後、この曲のことはすっかり忘れてしまっていたのですが、最近になって思い出し、再び踊るようになりました。ですから、このフラは私にとっても、大変思い出深いものなのです。その曲を、今日は皆さんとシェアしたいと思います」と説明。特別な思い入れのある曲をこうして、直接学ぶことが出来るのは本当に素晴らしい機会です。

短時間で1曲覚えるくらい熱心な生徒さん達

 エレン・ゲイさんは、「日本のダンサーは、動きを良く観察し、それをすぐ正確に真似できるので、ワークショップを行う度にとても感心させられます。だから最後には、皆で1曲踊れるようになるでしょう?皆さんの熱意を感じます」と言っていました。確かに、たった50分間で新しいレパートリーをマスターし、さらには2つのグループに分かれた生徒さんがお互いにレッスンの成果を披露するなど、皆さんの集中力には、見ていて驚かされるばかりでした。ワークショップ後に歌詞の内容を和訳して調べると、曲の内容をさらに深く理解することができるでしょう。中には、「ハラウに帰ったら、また皆で復習して、しっかり踊れるようにしよう!」と、おっしゃっている生徒さんも多数いらっしゃいました。

上級クラスの生徒さん達は同じハラウの方が多かったようです

上級クラス:Soft Green Seas

 上級クラスでは、ハパ・ハオレの「Soft Green Seas(ソフト・グリーン・シーズ)」を学びました。「ハワイの美しい景色を歌ったシンプルな曲だけに、感情を込めて踊るのが意外と難しいですよ」との事。上級クラスの生徒さん達も、あっという間に曲をマスターされていました。ぴったりと息の合った動きに、エレン・ゲイさんも「皆さん同じハラウの方ですね。安定感があって、とても良いです。しっかりとしたクムからレッスンを受けているのが分かります」と感心されていました。ワークショップが進んでいくうちに、ところどころでエレン・ゲイさんが立ち止まって、自身のハンド・モーションを確認する場面が見られました。「時々、レッスン中に振りを忘れてしまうのは、その時の感情によって自然に体が動かされるため、毎回100%同じにはならないから。そのために、こうしてアラカイ達が助けてくれるのです。今日、私が皆さんにお教えしたのは、あくまでも基本的なモーションなので、ご自分でアレンジして踊っていただいても結構です。」とのこと。決められた動きをこなすのではなく、心で踊ることが大切、ということですね。

列にこだわらず、自由に動いて感情のままに踊ってみましょう

 比較的、生徒さんの数が少なかった上級者クラスでは、「このワークショップは生徒さんの人数も少なめなので、最後は列にならずにスペースを空けて、自由に動きながら踊ってみましょう」と、エレン・ゲイさんとダンサー達は、すいすいと泳ぐように、笑顔でフロアを自由に使って踊っていましたが、生徒さんは慣れないせいか、緊張気味にその場で踊り続けてしまいました。しかし曲の後半にもなると、皆さんのびのびと踊られていました。「列になると、どうしても隣の人の動きを意識したり、他の人に頼ってしまって、なかなか自分の感情を込めて踊ることができなくなってしまう傾向がありませんか?このように広いフロアでレッスンができる場合は、列にとらわれずに移動しながら踊ることで、表現力が身に付きます。ホイケや大会などでソロを踊る機会があるなら、1人でステージを上手く活用するコツを身に付けるのに良い練習になりますよ」とエレン・ゲイさん。生徒さんも、「確かにその通り!」と納得されていました。また、ある生徒さんは「今まで、こういった形で動きながら踊るワークショップは体験したことが無かったので、とても勉強になり嬉しいです。これなら表現力も身に付きますね」とおっしゃっていました。

 ワークショップが終わると、エレン・ゲイさんは「フラの美しいところは、誰でも、幾つになっても自由に楽しむ事ができるという点です。私の母は、体が不自由になっても諦めることなく、車椅子に座って踊り続けるほどフラを愛していました」と、語っていました。現在の日本のフラ人気がブームに終わらず、一生続けられる趣味として定着すると良いですね。

ポリネシア・カルチャー・センターでは、クムフラから直接ワークショップを受けることができます
フラの他、ウクレレ・レッスンやイプ作りなども体験することができます

 ハワイのクムによるワークショップを受けたことがある方も、これから受けてみたいという方も、今回のレポートを参考に、ぜひ挑戦してみてください。日本のワークショップでは、日本語の通訳が付くことも多いので、あまり難しく考えずに参加することができますよ。

 ポリネシア・カルチャー・センターでは、園内でクムから直接このようなフラのワークショップを受けることができます(10名からアレンジ可)。フラの他にも、日本ではなかなか体験することができないイプ作りや、ハワイ語、ウクレレなどのレッスンを受けることもできます。レッスンが終了したら、園内を巡り、ポリネシアの文化に触れ、ハラウ毎にディナーショーのステージやエントランスなどで、練習したフラの成果を披露することもできます。次回のハワイ旅行の際には、ぜひポリネシア・カルチャー・センターで本場のワークショップを体験してみてください!
 
 

ワークショップに関する問い合わせ先:
ポリネシア・カルチャー・センター 日本セールスオフィス
株式会社パシフィックリゾート 大阪営業部
担当: 菅 圭一郎 
電話: 06-6446-5601

ポリネシア・カルチャー・センター

【ポリネシア・カルチャー・センターについて】

 ポリネシア・カルチャー・センターはオアフ島ノースショアのライエに位置する、ハワイで最も人気のあるテーマパークです。約5万坪もの広大な敷地の中には南太平洋ポリネシア地域を代表する7つの島々が再現されており、日中は、それぞれの島々のビレッジで歌やダンスの見学や、子供も大人も夢中になって楽しめるポリネシアのゲームや遊び、園内を流れる川の水上で行われる「カヌーショー」が楽しめます。また、100名以上のダンサー達が90分に渡ってお届けする夜のポリネシアン・ショー「ホライズン!」も必見です。

ポリネシア・カルチャー・センターのご案内:
http://www.pacificresorts.com/hawaii/polynesia/


「ハワイ・ネットワーク」ではハワイ関連のサイトやショップなどをご紹介しています
第1回: 「ハワイの神話と伝説」 2003年6月5日
第2回: 「あろは村」 2003年7月17日
第3回: 「見て、聞いてハワイのパワーを感じよう」 2004年4月15日
第4回: 横浜・元町のハワイアンショップ「ハワイ・ラニ」 2004年6月3日
第5回: 「フラ・ブック」でおなじみのアイリーン・ハウオリさん 2004年8月19日
第6回: ラニ・マーケット・ハワイ 2005年6月2日
第7回: ウクレレショップ PoePoe(ポエポエ) 2005年7月21日
第8回: Lilikoi Cafe −リリコイ カフェ 2005年9月1日
第9回: マーク・スワンソンさんインタビュー 2006年3月2日
第10回: 
 元ファイヤーナイフ・ダンス世界チャンピオン デイビッド・ガレアイさんインタビュー
2006年5月18日
第11回:  フラレア主催イベント HAPPY HAWAIIAN DAY! 2006年11月16日
第12回: トーチジンジャー 2007年3月15日
第13回: マナ・カード・アカデミー 2007年8月16日
 

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