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第119回「カウアイ島の過ごし方」
アン
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カララウ渓谷
 皆様アローハ!

 ハワイ諸島は8島ありますが、この中でも一番古い島とされているのがカウアイ島です。今回はカウアイ島の日帰り1日観光では見られない、素敵な場所をご紹介しましょう。

 普通の日帰り1日観光ではワイメア渓谷までは行きます。ワイメア渓谷は太平洋のグランドキャニオンと呼ばれ、長さ22km、幅2km、深さ1,087mあり、上からの眺めは素晴らしいです。野生のヤギも見る事ができますが、実は遥か遠くにしかヤギがいるだけで、よく見えないものだと思っていました。ですが、今回茶色のヤギは目の前に現れてくれ、とても嬉しかったです。ワイメア渓谷の規模はグランドキャニオンには劣りますが、このような景観は他のハワイの島々には見る事ができないものです。前日に雨が降ったので、奇麗に滝も流れていました。カウアイ島は降雨量が多い事でも有名で、このような素晴らしい景色も自然が融合し、作り出しているものなのですね。

ワイメア渓谷の看板
ワイメア渓谷の看板
ワイメア渓谷の雄大な眺めです。よく見ると滝が流れています
ワイメア渓谷の雄大な眺めです。よく見ると滝が流れています
ワイメア渓谷にいる野生のヤギが出て来てくれました!
ワイメア渓谷にいる野生のヤギが出て来てくれました!

 ワイメア渓谷からさらに山を20分ほど車で上って行くと、コケエ州立公園に入ります 。コケエ・ロッジを通り越して行くとプウ・オ・キラ展望台があり、そして更に上に行くとカララウ展望台に到達します。ここまで来てしまうと絶景と呼ぶにふさわしいカウアイ島らしい景色になります。海側からはナ・パリ・コーストの断崖が見えますが、これはヘリコプターやゾディアック・ボートからしか楽しむ事ができないので、陸から楽しむにはここで見るのが一番迫力のある景色ということになります。 トレイルも何本もあり、コケエ・ロッジやキャンプなどをすると、時間を気にせずに大自然を堪能できます。次回はここに泊まり、トレッキングをしてみたいと思っています。

 この場所からはワイ・アレ・アレ山も望めますが、この日は雲がかかっていました。ワイ・アレ・アレ山は降雨量が年間1万mmを記録し、世界でも1番か2番に降水量の多い場所となっています。標高は1,569mですが、いつも雨が降っている山頂は雲がかかっているということですね。こんな雨の多いカウアイ島ですから、緑濃く、大自然を満喫できるということですね。

カカラウ展望台の標識
カカラウ展望台の標識
カカラウ展望台からの絶景
カカラウ展望台からの絶景
降雨量が世界でもトップのワイ・アレ・アレ山
降雨量が世界でもトップのワイ・アレ・アレ山

 大自然がたくさんのカウアイ島なので、植物園も多くあります。今回は植物園ではなく、私の大好きな博物館のお話を少ししましょう。

 キルトパラダイス第36回「久しぶりのカウアイ島」でもご紹介したグローブ・ファーム博物館ですが、ウィルコックス家が住んでいた歴史のあるプランテーション・ハウスです。この博物館にはアンティークキルトがコレクションとしてあります。前回もリサーチの為に見せていただきましたが、今回も同じように見せていただくことになりました。

 学芸員がきちんと説明をして下さりながら、80年くらい前のアンティークキルトを見る事ができるというのは、キルターにとって、一生に何回あるかの素晴らしい体験です。一枚一枚丁寧に出して下さり、広げて下さいました。 中には生地が朽ちてしまい、広げることができないキルトもあるということですが、5年周期で水洗いし、長く先まで保存するという努力をされているということです。ウル(パンノキ)の白地に赤のハワイアンキルトは、これぞ伝統的なハワイアンキルトとして、一生私たちの目に焼き付いくことでしょう。ステッチも細かく、一針一針大切に縫われている貴重なキルトです。下地と同じ色の白(だと思われる)のキルト糸を、デザインの上の飾りキルトにも使っています。そしてアップリケの部分も当時は白の糸しかなかったかと思われるように、白糸を使用してあります。このウルのキルトは、記録によりますと1935年、キルターのMaria Mahoe Hookano Waiuli さんの作品だということです 。当時もちくちくとキルトを楽しみながら作られたのでしょうね。。
キルトの保管にはCamphor wood (クスノキ)の箱を使うと、防虫になります。樟脳の木と呼ばれるように、昔よく使われた、樟脳の防虫剤と同じような役割をするようです。チェストの箱はインテリアとしても素敵でした。いろいろご苦労があることがよくわかりました。


アンティークのウルのハワイアンキルト
アンティークのウルのハワイアンキルト
当時から細かいステッチは素晴らしいキルトの証でした
当時から細かいステッチは素晴らしいキルトの証でした
クスノキで出来ているチェストボックス
クスノキで出来ているチェストボックス

 カウアイ島などの他島に行かれる場合は、日帰り観光ではなく、数日島に滞在し、その島の事をもっともっと知っていただきたいので、是非泊まっていただきたいです! 私は通常ホテルに滞在するのですが、今回は、大自然の中にあるアストン・ワイメア・プランテーション・コテージに泊まってみました。

 ここのコテージの一部は、プランテーション時代に使っていた、オリジナルの家を移築されているそうです。 昔、今のコテージはそれぞれの家だったので、中の作りが全然違います。家の中にある家具やベッド、バスタブなどは当時を思い出させるアンティークなものが多く、時代をスリップしたような気分になります。オアフ島と違い、とても静かなカウアイ島は夜になると、満天の星空が広がり、天の川も見えます。そして波の音が響き、朝になるとニワトリが朝を告げます。カウアイ島でないと体験できない大自然ですね。

 部屋の中にはキッチン用具が完備されているので、家の中での食事も楽しいものです。今回は支配人のRandy Youさんがここで採れたスターフルーツを持って来て下さいました。熟されたスターフルーツは甘くて美味しかったです。

 皆さんも機会があれば、是非ここを訪れて、素敵な体験をしてみて下さいね!

オーシャンフロントのコテージは海のすぐそば。真っ青な空をバックに素敵です!
オーシャンフロントのコテージは海のすぐそば。真っ青な空をバックに素敵です!
野生のニワトリがここ狭しと庭の中を飛び回っています
野生のニワトリがここ狭しと庭の中を飛び回っています
採れたてスターフルーツも美味でした!
採れたてスターフルーツも美味でした!
By アン

Grove Farm Sugar Plantation Museum

ツアー時間: 月曜、水曜、木曜 午前10時からと午後1時からの2本。
予約: 必ず必要になりますので、電話(808)-245-3202 またはEメールをtours@grovefarm.orgに送って下さい。
入場料: 寄付になりますが、大人は一人$20から、子供(5歳から12歳)は一人$10からとなっています。雨の時はツアーがなくなることもありますので、ご注意ください。
特別なツアー: 今回のようにハワイアンキルトのリサーチなどのツアーは前もっての予約が必要ですが、この場合は1時間に約$100くらいの寄付が必要になります。(キルトの扱いが大変ということです)
ウェブサイト: http://grovefarm.org/

カウアイ島の情報はハワイ州観光局のページを参照させていただきました。
http://www.gohawaii.com/jp/kauai/



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キルト・ストーリー藤原小百合アン「キルト・ストーリー」(アロハ検定協会)
全32ページ 180円

フラ、レイと並び、ハワイの文化を象徴するハワイアンキルト。その誕生から今日に至る歴史を通じ、キルトに込められたさまざまなメッセージを教えてくれる。実践編では、ハワイアンキルトの約束事や用語、道具などの解説をはじめ、作品制作にあたって注意すべきことなどを、写真を用いながらわかりやすく解説する。また、ハワイ各島を代表する植物と色をテーマにした作品紹介などもある。巻末にはキルト教室とアンティ(先生)の、ハワイ文化における関わりについてページを割いている。

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http://www.ebookjapan.jp/ebj/title/27275.html


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