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第124回「現在進行形の大きなハワイアンキルト」
アン
歴史ある大きなハワイアンキルト
歴史ある大きなハワイアンキルト
 皆様アローハ!
 ゴールデンウィークも終わり、初夏の日本はいかがですか?
 日本のように四季があると、梅、桃、桜、そしてアヤメなどなど、お花がたくさんの季節ですね。
 今日は現在進行形の大きなキルトのご紹介をしましょう。

 前回はホノルルフェスティバルでの完成作品をご紹介しました。
 現在も歴史あるデザインでキルトを作成されている生徒さんたちがいます。
 毎年、ハワイの図書館で、歴史あるハワイアンキルトのデザインをトレースさせていただき勉強を続けています。
 ハワイのアンティ達が図書館に寄付したデザインはすでに500種類を超え、歴史的なパターンがたくさん貯蔵されています。
 ハワイアンキルトは単なる手芸ではなく、ハワイの深い文化の要素をたくさん含んだ工芸品です。ハワイアンキルトを作るに当たり、一度は歴史のあるパターンで大きなキルトを作ってみたいものです。ほとんどのパターンの大きさはダブルサイズのベッドカバーより大きなもので、昔のハワイアンキルトの大きさを物語っています。 大きな物はキングサイズベッド用で3m角になります。
 できれば大きさを調節せずにそのままの形で再現したいものですね。

図書館でデザインをトレースしている様子
図書館でデザインをトレースしている様子
図書館でデザインをトレースしている様子
図書館でデザインをトレースしている様子

 デザインにはそのまま植物の名前が付いているのもありますが、中には名前だけでも素敵なものがあります。「ワイアナエ・ビューティー」「カアフマヌズ・レイ」「ナプア・オ・ナナクリ」「フイラ・ワイ・オ・マカハ」などは地名や王妃の名前などが入り、タイトルもハワイ語で付けられています。名前を見ているだけでもハワイの空気を感じられそうですね。デザインは柔らかいラインのものより、かなり激しいギザギザなどが入ったものが多いです。キルターにとっては難関箇所が多いですが、昔のハワイの人がこのようなデザインでキルトをしていたかと思いながら作ると、これはまた感慨深いものになります。慣れていないデザインを作成するのはチャレンジですが、やはり本物の伝統的なハワイアンキルトを追求する上では、避けては通れないプロセスだと思います。

カハフマヌズ・レイ
カハフマヌズ・レイ
ケ・ケハウ・オ・アニアニカ
ケ・ケハウ・オ・アニアニカ

シルバースウォード

シルバースウォード


 ハワインキルトではアップリケとキルティングという2つの作業があります。通常アップリケが難しいデザインのものだと、キルティング多少、楽なものがありますが、図書館でトレースするデザインはどちらも大変なデザインが多いのが特徴ですね。キルト作りの修行かと思うくらいに細かいデザインは大きな3m角のベッドカバーと思われないような細かいデザインやラインが交差しています。
 また、デザインには完成図や完成キルトの画像がなく、1/8の大きさのパターンを自分でパタパタと広げ、頭の中で1枚の広げた姿にして考えていかないといけない作業をしながら、デザインを選ぶ事になります。 本にもなっていますが、女性は一般的に、目の前にない3Dのデザインなどを想像し、大きく広げて行く作業が苦手だそうです。ですから自分の想像のすべてを駆使し、出来上がりのデザインを頭に描きながら、好きなデザインを選ぶという作業をしなければいけことになります。初めての人にはとても難しい作業ですが、慣れることも必要です。

ホワイトジンジャー
ホワイトジンジャー


ナレオ・ハワイ
ナレオ・ハワイ

ナプア・オ・ナナクリ
ナプア・オ・ナナクリ

 その昔、1960年〜1980年の間、図書館ではキルト展も開催されていたようです。ハワイアンキルトのトレースもでき、キルターが集まりやすい図書館になっていたことと、多い時には1日のキルト展に500人の来場者があったほど、キルト熱が高い地域だったようです。貯蔵されているデザインはキルターのヘレン・ギャスコンさんがたくさんの人々にハワイアンキルトを始めてしてもらえるよう、少しずつ寄付されたのが始まりだそうです。
 今でも歴史あるデザインを自分の手で復活させるのは、楽しい作業ですし、歴史を感じられる瞬間です。
 生徒さんたちが何枚も大きなキルトを作成しているのを見るのも、とても頼もしく感じます。そしてアンティの世代から私の世代、そして次の世代に脈々とハワイアンキルトの文化が続いて行く事を実感し、とても嬉しく思います。いつの日も伝統的なハワイの文化が、時や場所を超えて生き続け、永く絶える事なく続いていくことを切に望みます。

By アン



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いままでアンさんがこのコーナーで紹介してくれた歴史的なハワイアンキルトが残る場所や、キルトのモチーフになる植物に出会える植物園も紹介されているので、キルターだけでなく、ハワイの歴史や文化に興味のある方にもぜひ目を通していただければと思います。


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