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西マウイ・北海岸の自然(2)
近藤純夫

 ラハイナからカアナパリを経て北上すると、最後のリゾート地であるカパルアに到達します。レンタカーでのドライブはここで終わりとなる場合が多いですが、舗装道路はその先にもつづいています。カーブが多くなり、一部は交互交通でしか通れない場所がありますし、断がい絶壁のガードレールもない細い道もあります。そのため、ドライブテクニックとマナーが要求されますが、それでもここは訪れる価値があると思います。つぎつぎと変化する自然は、きっと大きな満足を得られます。複数でタクシーを利用して楽しむという方法も選択肢として考えてみてはいかがでしょう。


Dragon's Teethと呼ばれる海岸線の奇勝

 カパルアのリゾート地帯を海岸線に出てオネロア・ビーチを横断し、北へ進むと、マカルア・プナ岬へ出ます。ここには、岩が熱で上に引き延ばされたような奇岩群を眺められます。機械でならしたような平らな岩や、大きなカップ状の岩、竜のうろこにみえる部分もあります。波による侵食と、岩の性質が特殊な景観を生み出した景観で、地元では龍の歯(Dragons Teeth)と呼ばれています。ラハイナやカアナパリへ滞在の予定があるなら、ぜひ足を伸ばしてみましょう。

パイナップル畑の広がる静かな丘

 カパルアから国道30号線をさらに北上すると、道幅はさらに狭くなりますが、舗装道路はつづきます。マクレイア、ホノルアのふたつの湾を通り過ぎると、やがて道の下にパイナップル畑が広がる場所に出ます。ここからはラナイ島やモロカイ島がすぐそばに見えます。ここからホノコハウの峡谷へ降り、ふたたび崖沿いにつづく細い道を登りつめると、前方の右手奥には、マウイ島の最北端となるナカレレ岬がみえてきます。このあたりには奇岩群が多く、車を停める十分なスペースがあったら降りて、海側の景色を堪能するのもいいでしょう。

潮吹き岩。高さ10mほどに潮を噴き上げる。

 しばらく行くとケアワルアを過ぎたあたりから海岸線が大きく開けます。ポエルア湾が見えてきたら車を停め、来た道を振り返る感じで湾の北側を見下ろすと、彼方に潮吹き岩(Nakalele Blowhole)があるのに気づきます。わずかに踏み跡があるので、岩伝いに降りてみましょう。間歇ですので、潮が出ていないからといって近づきすぎないようにする必要がありますが、岩の下からゴゴゴと聞こえて吹き上がる迫力は相当なものです。


ベルストーン。たたくと内部が空洞のところがある。

 ここからさらに進んでモコレア岬をすぎるあたりで右手に巨大な丸い石が転がっているのに気づくはずです。これはベルストーンと言って、石の内部に空洞部分があります。たたくとそれがわかるので試してましょう。

 やがて道は峡谷を降りていき、カハクロアの集落に出ます。ここは州が歴史的保存地区としているところで、一般の人はなかに入ることができません。道ばたではシェイブ・アイスを売っていたりするので、それを食べながら集落を観察するのもいいでしょう。ちなみにこの集落のすぐ先にパン屋さんがあります。ここのバナナ・ブレッドはなかなかいけます。


奥まった場所にひっそりとたたずむカハクロアの集落

 ふたたび谷間の急坂を登りはじめますが、ここには長い交互交通区間があります。必ずルールに従って移動しましょう。左手にプウ・コアエの山を、前方に モケエヒア島を見ながら進むと、まもなくカフルイから延びる340号線と、前回紹介したワイヘエ地区で合流します。

 一周わずか3、4時間程度の短いドライブですが、マウイ島の別の顔を見られる、ユニークな場所としてお勧めします。

 【前回の特集】
 西マウイ・北海岸の自然(1)

 次回はハワイの楽器(1)をお届けします。

>> 過去の特集は、こちらでご覧いただけます。


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