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青空だ。

ミノリ・K・エバンズ

 「やっほぉ〜」。一ヶ月以上ぶりの青空が広がった朝、ココロのそこから、そう叫んでしまいました。私的な事情をお伝えするのも何なのですが、実は、私は日本へと、ひさしぶりの里帰りをしていました。というわけで、前回は、「ミノリのカウアイ日記」は、お休みさせていただくことにして、かわりに「カウアイからの手紙」をお届けする...はずになっていました。ところが、編集部宛に送ったつもりの、みなさんへのメッセージは届いていなかったのを、カウアイに戻ってから知りました。原因は、添付のし忘れ。そんな初歩的なミスをやってしまうアホがこの世の中にはいるのですねぇ。そう、それが私です。

夕焼けに染まる空を見るのもひさしぶり

 あまり大きな声で言えることでもないし、そんなにみなさんにお伝えしたくもないのですが、私は、時間というものに少し(!?)ルーズな人間です。悪く言えば、ルーズでだらしがない、良く言えば、ハワイの空気のように、ゆるゆるとした大らかさがある...と、そういう感じでしょうか(あ、すみません)。友人知人との待ち合わせ、大阪で会社に通っていた日々、いろいろな場面で、私は遅刻の常習犯としてはピカいちでした。そして、みなさんに読んでいただいている、この「カウアイ日記」においても、締め切りを守らない厄介なヤツとして、編集をはじめ、このサイトに携わるさまざまな方に迷惑をおかけしています。さらには、あろうことか、ハワイアン・タイムと呼ばれる、ゆるゆるとした時間の感覚があるここハワイでの生活においてさえも、さまざまな場面で遅刻の常習犯となりつつあります。

 もし私が、時間にきっちりとした人間であれば、もしかしたら時間に余裕を持って、ひとつ先の原稿を用意していたりして、「カウアイ日記」をお休みすることもなかったのかもしれません。でもそれは、私にはできないワザなのです。すみません。...と謝っているその頭の隅では、「カウアイ日記」って読んでくれている人がいるのかな...なんていう思いもあります。でも前々回、ここ一ヶ月以上で受けた、自然災害や大雨のことを書いたところ、個人的に多くの人から、メールをいただきました。ああ、読んでくれてる人がいるんだぁって、嬉しく思いました。あらためて、いつも「カウアイ日記」を読んでくれているみなさん、ほんとうにありがとうございます。

雨の日はもっぱらソファ派だったパコも、窓辺から離れず...

 桜が美しいよと、友人知人からのメールには、日本を恋しく思わせる文章や、写真などがあり、降り続く雨に少しゲンナリしていた私は、「よし、里帰りだ!」と急遽、日本へ行くことにしました。そして、出発予定を間近にひかえた頃になって、やっと青空の戻ってきたカウアイで、「きれいだなぁ、去りがたいなぁ」と、勝手なことを考えていたりしました。日本へ発つ前日、一ヶ月以上ぶりの青空の下、ビーチでフラのレッスンがありました。オハナのメンバー(ハワイ語で家族。同じハラウ〜フラの教室〜にいるメンバーは、ひとつの家族という考えのもと、メンバー同士はこう呼んでいます)が一緒に集うのもひさしぶり、クム・フラとのみんなでのレッスンもひさしぶりでした。ちょうど私たちがレッスンを行っている場所のことを唄ったメレ(楽曲)を、みんなで唄いながら踊りました。

 最後にクム・フラが、今年の大雨でこのカウアイの大地は、大規模なクリーニングをしましたね、と話しをはじめました。「今日みんなで踊ったメレは、最小限の言葉、シンプルな言葉の連なりの中に、“私たちが大切にしていくべきもの”を綴った、とてもステキなメレです。...オアフ島でもない、ビッグアイランドでもマウイ島でもない。なぜ、カウアイに来たのか、どうしてカウアイでなければいけなかったのか。自分の選んで歩んできた道に気持ちをよせて、この土地から私たちが享受しているもの、この美しい島にいられるシアワセに感謝して、それをまたこの大地に返していくことが大事」だと。そして、来週から出かけるモロカイ島での儀式には、カウアイに住んでいることの嬉しさ、誇らしい気持ちを一緒に持ってきましょう、と。

緑が目にまぶしいのもやっぱり、ひさしぶり

 そう、そうなんです、間もなく私は、モロカイ島へと行ってきます。「カウアイ日記」の締め切りを目前にして(というのは真っ赤なウソで、ほんとはもう締め切りが過ぎています)、またもや、私からの原稿を待っていてくださる編集部のみなさんに、心の中で手を合わせてつつ、コンピュータに向かっています。

 それにしても、今年の大雨は、私たちにいろいろなことを教えてくれました。永遠かと思われるような見事な降りっぷりにウンザリもしたけれど、青空がこんなに嬉しい、美しい、太陽ってほんとにココロまで暖かくしてくれるんだなぁということを味わわせてくれたのもまた、今年の大雨です。ひさしぶりの青空、心地よいビーチの風、クムの言葉、いろいろな要素が、気持ちにまぶしく映えた夕刻でした。

 というわけで、私は「桜」を追いかけて、日本へと発ちました。滞在中に会ったトモダチから、「カウアイ日記、更新されていないね」と言われ、「ああ、メッセージになってるでしょう、今回」と答えたところ、「ううん」という返答。「ん!?」と、少し「あ、なんかマズイことしたのかな」信号がチカチカとしたものの、ひさしぶりの日本に酔っていたワタクシなのでした。カウアイに戻ってから、自分のアホさに気づきました。というわけで、今回の「カウアイ日記」はお手紙調でお届けしてみました。

 みなさん、よいゴールデンウィークを過ごされましたか? 次回は、「ロミロミ・マッサージ」について、お届けする予定です。


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