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イベント・シーズン 2006

ミノリ・K・エバンズ

 日本はすでに秋の気配がたっぷり、とか。カウアイでも少しずつ陽が短くなってきてはいるものの、ビーチで踊る時はまだまだタンクトップで肩を丸出しにして踊ってる。9月に入って、カウアイはイベントシーズンの到来。「アロハ・フェスティバル」を皮切りに「モキハナ・フェスティバル」、「祭カウアイ」「WowWow」「ココナッツ・フェスティバル」「エマラニ・フェスティバル」と続く。この中で、「祭カウアイ」(日系人グループによって行われている、日本文化を継承するためのイベント)、「WowWow」(アメリカン・インディアンの文化を紹介するイベント)以外は、例年、ハラウ(フラの教室)で、何らかの形で関わることになるので、この時期はとくにバタバタと毎日を送ることになる。

「アロハ・フェスティバル」での私たちのブース

 「アロハ・フェスティバル」がカウアイで開催されたのは9月9日、土曜日。「アロハ・フェスティバル」はハワイ諸島全島をめぐるフェスティバルで、カウアイ、あるいはオアフを皮切りに次々に各島で、さまざまな催しが開催されるもの。オアフ島などでは有名なミュージシャンが集って、ストリート・ライブを行ったり、フラの催しがあったりと、なかなか派手で見応えのあるイベント週間になる。それとは対照的に、この島では、シンプルにゆるゆると、いかにも、カウアイらしい感じで「アロハ・フェスティバル」は開催される。ライス・ストリートを部分的に通行止めにして行われるパレードはそれでもなかなか見応えがあって、それを楽しみに沿道に集まる島の人は多い。残念ながら私は、イベントの運営基金を作るために、飲食ブースの一角で、売り子になって働いていて、パレードは見られなかったのだけれど。

 私のクム・フラ(フラの先生)が、フラ・ファミリーであるネイセン、マカ、ドリックという3名のクムと作っている「Hui O Kalamaola(フイ・オー・カラマオラ)」というグループがあるのだけれど、ドリックをのぞく3名は、この島で開催されるほとんどのフラ関連のイベントの仕切り役にあたっている。その関係で、それぞれの生徒の一部はイベント期間になると、スタッフとして働く形になる。私は心身が頑丈なこともあってか、スタッフとしてかり出されることが多い...いや、かり出されることばかりである。だから、実をいうと、ほとんどのイベントを普通に楽しむ機会はなく、気がつくと、お弁当やら、ジュースやらを売っている。遠くの方で聞こえるステージからの音や、観客の人らが作り出す喧噪やらを、時折つま先立って見ている。だから、イベント・シーズンの到来は、私にとっては「いやはや、今年も売り子になりますか」シーズンの到来である。

「モキハナ・フェスティバル」は教会から始まる

 とくに忙しくなるのが「モキハナ・フェスティバル」。その開催のPULE(お祈り)が先日、カパアにある「ハワイアン教会」で行われたばかり。聞くと、今年は「売り子」にならなくてもいいという。以前にもご紹介したかもしれないが、「モキハナ・フェスティバル」は、毎年9月の最終週末の日曜日に始まり、翌週の土曜日に幕を閉じる。一週間にわたって、「コンポーザー・コンテスト」(自作の曲や唄を披露するコンテスト)や、ハワイアン・スクールに通う子供たちのステージ、クラフト関連のワークショップなどさまざまな催しが続き、最終の3日間にフラ・コンペティションが開催される。この3日間には、日本からもたくさんの人が訪れる。例年なら、この日はこの会場でTシャツを売って、翌日は弁当で、この日はジュースで...となりがちなところを、今年は何も役目がない。好きなイベントに好きな時に行ってもいいらしい。そう言われると、かえってどうしてよいかわからず、モキハナ・フェスティバルのプログラムを手に、どれに行こうかなぁと迷っている私なのである。

「モキハナ・フェスティバル」の開催礼拝が告知された教会のサイン

 「モキハナ・フェスティバル」はNPOイベントで、収益はすべてカウアイの奨学金制度に寄付される。だから、フタッフで働いている誰もがボランティアで成り立っている。考えてみると、カウアイのフラ関連のイベントのほとんどがNPOイベントである。それゆえにか、プロのイベンターなどが入っていない分、イベントとしては、ある意味、あか抜けてはいない。だからこそ、ほのぼのとして、ゆるゆるとして、これはこれでカウアイらしくていい感じだなぁと私なんかは思っている。日本からの観光客の中には、賛否両論あるようで、こうしたゆるゆるさを楽しんでしまう人と、「いい加減」だと不満に思ってしまう人とがいると聞く。せっかく、遠い日本からカウアイに来たのであれば、そこに流れている時間を楽しめた方が「お得」なんじゃないかなぁと、私は思ってみたりする。よく「ハワイアンタイム」という言い方で、ハワイの人は時間にルーズだということが言われるけれど、かならずしもそれはルーズなわけではないと、私は思っている。時間の感覚が違う、それだけのことである。日程とか、予定とかを決めて、それに従って時間を過ごすという方法が日本スタイルだとしたら、日程とか予定がたとえ狂っても、それぞれの時間とじっくり向き合うのがハワイスタイルなのかも。ただただ、やみくもにいい加減だったり、ルーズだったりするわけではけっしてない。

 ...と話がそれてしまったけれど、いままさにカウアイでは「モキハナ・フェスティバル」が開催されたばかり。これからの一ヶ月ほどは、いつもにも増して、あっ!と言う間に過ぎていくのだろうと思う。


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