ハワイの自然、文化、歴史がテーマのアロハWEBカワラ版
目次
【バックナンバー】
特集:知る・歩く・感じる
キルト・パラダイス
ハワイ日和
ミノリのカウアイ日記
アロハ・ブックシェルフ
ハワイ・ネットワーク
新定番!ハワイのおみやげ
スタッフルーム
アロハ・ピープル
フラ・ミュージアム通信
【ホクレア号】
ホクレア号横浜到着
ホクレア号での航海生活
ハワイの食卓
スタッフのいちおしハワイ
ハレピカケ倶楽部
アロハ・コラム
パワー・オブ・ハワイ
私のフラ体験
ハワイ日系移民の歴史
アストン・ストーリー
>アイランド・クローズアップ
ハワイ島編
マウイ島編
ホロホロ.ハワイ
カワラ版 トップページ
バックナンバー
クリック!
 
RSS1.0

変わりゆくカパアの町並み

ミノリ・K・エバンス
その名も「The Eastside」の看板

 明けまして、おめでとうございます。と、こうして新年のご挨拶を皆さんにするのは、今年で何度目になるのでしょうか。カウアイに引っ越してきたのが、2002年(記憶が確かなら)。この「ミノリのカウアイ日記」は、移住して間もなく始めたので、5回か6回は、このページで新年のご挨拶をさせていただいている計算になる。そうすると、「カウアイ日記」は7年目に突入(6年目?)するわけで、そう考えるとけっこう長いおつきあいである。中には、第1回目から読んでくださっている方もいたりするわけで、お会いしたことがない方がほとんどですが、そういう方たちとは、6年、7年越しのおつきあいになるわけである。いやはや、今年もどうぞよろしくお願いします。

カパアの町のど真ん中にできた新しいレストラン

 ところで最近になって、この「カウアイ日記」は休載になりがちで、私が体調を壊しているとか、という話も友人間で出たらしい。念のために私はいたって元気にやっていますので、この場をお借りして、これを読んでくれている友人知人の皆さんに、その旨、お伝えをさせていただきたいと思う。2008年は、いつもにも増して、旅の多い年となった。私が習っている「フラ」をいろいろな場所でシェアをさせてもらう機会が多かったからだけれど、日本、アメリカ本土、それからドイツにも行った。東京のコンクリート・ジャングル(あれ、表現が古いですか!?)で、富士山の麓で、泊まった先のホテルのロビーで、老人ホームで、ナチスの収容所跡で、移動中の電車の中で、いやぁ、ほんとにいろんな場所で、さまざまな人々の前でフラを踊ってきた。そしてたくさんのワクワクと楽しい機会に恵まれ、多くの人々との出会いにも恵まれた。もちろん出会いと同じくらいの「お別れ」もあったけれど、それも含めて、ともかく「出会う」「別れる」、つまり何かが変化するということは、暮らしの中に新しい風を吹き込んでくれることなのであって、私に取っては、嬉しく楽しい現象に他ならない。と、話がそれてしまったけれど、つまり旅が多くて、カウアイにいる時間が短く、「カウアイ日記」がお休みがちになってしまってたと、そう言いたかったのです(長い説明ですみません)。

 12月中旬に入ってからは、カウアイに落ち着いている私。冬至の日には、恒例のフラの儀式を済ませた。私の習っているハラウ(フラの教室)では、フラにとっての年末年始は「冬至の日」となっている(星の動きとの関係です)。カレンダーよりも、一足先に1年を振り返り、新しい年への抱負なんかを気持ちに抱きつつ(というのは、ちょっと大げさですが)、踊り納め&踊り初めを済ませた。とにかく雨続きのカウアイで、冬至の儀式(夜中)中は、驚くほどに空が澄んで、満天の星空に見守られつつ踊った。頭上を幾筋もの流れ星が流れてほんとうにほんとうに美しい夜であった。「なんだか今年も良い幕開けだ」と、ちょっと気分が高揚してしまったのである。

明るくてさっぱりとした店内

 さて、現実のカウアイの生活状況はというと、ご存知の通り、アメリカ経済の破綻で、たくさんの住民がいろいろなレベルで、経済的に「困難」な状況を体験している。旅から帰ってくると、「あれ、あの店がない」とか、「店の名前が変わっている」とか、誰かが他の島に引っ越したとか、そんな話が耳に入ってくる。この「カウアイ日記」でご紹介したことのある、レストランや楽器屋さんやら、いくつかのお店はもうカウアイにはない。長い歴史を持った「アロハ・エアライン」(航空会社)も、昨年、姿を消してしまったし。観光客が来なくなったりで、たくさんの失業者を日々出してもいる。不思議なのは、そんな経済状況下にあっても、ひとつのお店が姿を消すと、翌週にはその跡地に、新しいお店が出現していることである。とくにお店の移り変わりが激しいのが、「カパア」の町。最近になって、こちらも長い間、カパアにお店をかまえていたアイスクリーム屋さんが姿を消して、そのあとに新しいレストランが出来た。そこがなかなか評判が良いので、先日、ウォーレンくん(ダンナさんです)と友人とで、夕食に出かけてみた。その名も「The Eastside(東側)」。東海岸に作ったお店だからかな、それにしても、あまりにも「そのまんま」な名前である。店内はオフホワイト・カラーを基調にこざっぱりとしたインテリアで、カジュアルでなかなか良い感じである。選択肢は多いとは言いがたいものの、パシフィック・リム系で「美味しそう」なメニューが揃っている。それぞれ、マヒマヒをグリルしたものを蕎麦サラダに乗せたもの、お寿司の天ぷら(聞こえは悪いけれど、美味しいです)、オニオン・スープ、豆腐ステーキ、それからサラダをオーダー。お互いにつまみ合いっこをしてみたけれど、どれもなかなかにイケる味であった。と、食べ終わったあとに、この「カウアイ日記」用にと思っていた、お料理の写真を撮るのを忘れていたことに気づいた私。それを言うと、「もう仕方ないわね〜。じゃぁ、デザートを頼んで、それを写真に撮ったら?」と友人のリズが提案。ウォーレン以外はダイエットを試みている私たち。私のミスを言い訳に、デザートも美味しくいただいたのである。

花をあしらった可愛い盛りつけのデザート

 カパアだけではなくて、これからもカウアイの町並みはどんどんとその姿を変えていくのだろう。きっとこれまでもそうやって変わり続けてきたに違いないし。一方で、この美しい島が、美しいままの姿で次世代に受け継がれていくようにと、たくさんの人がさまざまな活動をしている。私自身は移住者ながら、完全に「よそごと」と思って静観するのみではなくて、そういった活動の一部分にできる範囲で関わりつつ、この土地にどんどん根を張ってゆきたいなぁと思う今日この頃である。姿あるものはその形を変えて行くもの。だとしても、変わらずに受け継がれていってほしいものがこの島にはまだまだたくさん残っていると、「よそ者だけれど、いまは島の住民」の私は思うのである。

The Eastside Restaurant
4-1380 Kuhio Highway, Kapaa Town, Kauai, Hawaii 96746
Phone: (808)823-9500
URL: www.TheEastsideKauai.com
ランチ: 月曜〜土曜 11:30-14:30
ディナー: 月曜〜土曜 17:30-21:00 

 


アストン・アット・ポイプ・カイ アストン・ホテルズ&リゾート
カウアイ島に3軒のコンドミニアムとホテル
> アストン・アット・ポイプ・カイ
> アストン・アイランダー・オン・ザ・ビーチ
> アストン・アロハ・ビーチ・ホテル

個人情報保護の方針 クッキーの利用について
Copyright (C) 2002-2003 PACIFIC RESORTS.INC., All rights reserved.