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第99回「ホェールウォッチングクルーズ」

アン
ホェールウォッチングクルーズ
ホェールウォッチングクルーズ
皆様アローハ!

ハワイは今、まさにホェールウォッチングの季節です。毎年11月から5月頃まで、寒いアラスカの海から、子供を生むために、数千キロも離れているハワイの海へと泳いでくるザトウクジラを見ることができます。ホェールウォッチングクルーズに乗ると、もっと近くでザトウクジラを見ることができます。今回は久しぶりに行ったホェールウォッチングの様子をご紹介しましょう。

ザトウクジラは水族館ではもちろん見ることができないので、やはりホェールウォッチングに行くのが、一番だと思います。マウイ島ではたくさんのクジラを見ることができますが、私の住む、オアフ島でもそれなりに見ることはできます。ハワイ諸島の1370平方マイルの海域は、ハワイ諸島国立海洋保護区と指定されています。1960年代前後での商業捕鯨の影響で、鯨は激減したとされていますが、その後保護法が生まれ、今では毎年、千頭近くのクジラが、寒いアラスカの海から、子供を産みにハワイの海に南下して来ます。ザトウクジラは英語ではHumpback Whaleといい、せむしクジラという意味があります。背中のコブにより、このような名前が付いたと言われています。ハワイ語では「Na Kohala」と呼ばれ、海の動物の神様と言われています。ハワイの人にとっては、とても大切な海の動物なんですね。

クジラの参考写真(写真協力:アトランティスナバテッククルーズ)
クジラの参考写真(写真協力:アトランティスナバテッククルーズ)
クジラの参考写真
写真協力:アトランティスナバテッククルーズ
(Photos by Atlantic Navatek Cruises)

クルーズで見えたクジラのスパウティング
クルーズで見えたクジラのスパウティング
大人のクジラの体長は11mくらいから、体重は40トンとも言われています。そして産まれたての子供も体長は約4mから5m、体重は約13トンくらいあると言われ、産まれてすぐに泳ぎだします。クジラのメスは、オスよりも大きいとされています。赤ちゃんクジラが飲むミルクの量は1日400リットル。そして1日に増える体重は50キロだそうです。想像するだけでもすごいですよね。母乳でぐんぐん育ちます。クジラの妊娠期間は約11ヶ月で、1回の出産は1頭しか産まないそうです。そしてこの赤ちゃんクジラは1年間は、母クジラの側をひと時も離れずにずっと一緒に泳いでいるそうです。

クジラの背中
クジラの背中
私が乗ったホェールウォッチングクルーズには、海洋生物学の専門家が乗っているので、ずっとクジラについての説明を聞くことができます。ただひたすらに、海の上を、黒い影のようなものを探しながら進んで行きます。アナウンスが入る前に、クジラのスパウティング、いわゆる潮吹きを見つけるのが快感になってきます。クジラは活動的だと10から15分の間に息継ぎのため、海面に浮上してきます。そのときに潮吹きが見え、黒い背中が見えます。せむしクジラと言われるように、コブのようなもので背中が三角の山のように見えます。

背中が見えた後、ラッキーなら、フルーキングというクジラの尾を見せて、海の中に入って行くという行動を見ることができます。フルーキングは海の中に潜る際の動作ということで、クジラのトレードマークとも言える、大きな尾を見せてくれます。この尾を見るだけで、クジラ見た!! という瞬間になるんですね。黒い背中が見えるときには、親子クジラの大きな背中と、小さな背中が見え隠れするのがかわいいです。

最後に尾が見えます
最後に尾が見えます
最後に尾が見えます
最後に尾が見えます

親子でクルーズでしたが、クジラを探すのに真剣でした
親子でクルーズでしたが、クジラを探すのに真剣でした
クルーズは約2時間くらい、ワイキキの沖を通り、ダイアモンドヘッドの裏側にまで行きます。私が行ったときは、クジラのブリッジは見えませんでしたが、親子クジラを何回も目撃することができ、本当に幸せな気持ちになりました。私が今までデザインしたザトウクジラは大人のクジラと、クジラの尾の部分だけですが、次回は親子クジラのデザインをしてみたくなりました。そして子供用にベビーキルトなど可愛いかなと、デザインを頭の中に描きました。


ハワイアンキルトのデザインを描く場合は本物の植物や海の動物などを観察しますが、ザトウクジラだけは写真を見たりしないと、なかなか描けません。ですが、ホェールウォッチングで、少しでもクジラに近づけたら、その躍動感や、サイズの大きさで、想像するよりも遥かに本物に近いデザインができると思います。皆さんもこの冬の時期、機会がありましたら、一度ホェールウォッチングに行ってみてはいかがでしょうか?

ザトウクジラのクッションとザトウクジラの尾の部分のデザイン
ザトウクジラのクッションとザトウクジラの尾の部分のデザイン
ザトウクジラのクッションとザトウクジラの尾の部分のデザイン

アン
 

ハワイ、花とキルトの散歩道【アロハWEBカワラ版-アロハ・ブックシェルフ】

アンさんのハワイアンキルトの本をご紹介しています。
-> 「ハワイ、花とキルトの散歩道」2008年9月12日発行
-> 「のんびり、チクチク ハワイアンキルト Anne's Hawaiian Quilt」


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