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特集 知る・歩く・感じる
ハワイのコーヒー(2)
近藤純夫
 ハワイでもっと知られるコーヒーがコナ産であることに異議を唱える人はいないでしょうが、好きなコーヒーとなると、意見はわかれることでしょう。ハワイ島ではコナの他にもカウやヒロにコーヒー農園があります。オアフ島では最近話題のワイアルアが、カウアイ島では南部のハナペペ周辺にあり、その他にもマウイ島やモロカイ島でコーヒーが作られています。今回は先月紹介しきれなかったハワイ島のコナ・コーヒーの残りと、その他の島のコーヒーを紹介します。

 前回もお伝えしましたが、コーヒーをより深く味わっていただくためにも、基本の知識を抑えておくことをお勧めします。コーヒーの品定めをされる前に『花物語(5)コーヒーの話』も併せてお読みください。

Kona, Hawaii
Kona Coffee & Tea

 あまり知られていませんが、2003年のコナ・コーヒー・フェスティバルで優勝した実力を持つ農園です。なかでも、エクストラファンシーとピーベリーにはこだわりを持っています。農園では食事も楽しめます。
Kona Earth

 コナ100%で、オーガニックにこだわるブランドです。ウィキウィキ・シッピングという通販を行っており、オーダーを受けた後に焙煎をしてから直送するシステムを取っているので、農園で購入して日本に持ち帰るよりも新鮮な状態で受け取れることを保証しています。ラインアップには他にピーベリーやグリーン・ビーン(生豆)などがあります。
Kona Joe Coffee

 ブドウ棚に似たユニークな栽培をするコーヒー農園。棚を利用することで枝葉が広がり、より多くの日差しを浴びることができるので一般的な豆よりもフルーティーになるというのが売りです。なかでもシグネチャー・バッグは人気の商品です。
Kona Mountain Coffee

 コナ・コーヒーはあまり強く焙煎しないのが基本ですが、このブランドにはダーク・ローストが基本です。珍しいのは、ローストのミックスがあること。たとえばシグネチャー・ローストにはミディアム・ローストとダーク・ローストが7:3の割合でミックスされています。この農園ではオーガニック・コーヒーも販売しています。
Kona Pacific Farmers

 コナのコーヒー農園では最大・最古で、コーヒー販売は1910年から行っており、すでに100年の歴史があります。キャプテンクックにある広大な農園では毎年200万ポンドの豆を出荷しています。パッケージはライト・ローストからダーク・ローストまで、豆はエクストラファンシーやピーベリーを含むあらゆるグレードが用意されています。
Lafayette Coffee Farm

 オーガニック栽培にこだわった農園で、2001年からは日本のEM栽培法を取り入れ、環境に配慮した栽培を行っています。小規模ながら2000本以上のコーヒーの木を、オーナー自身で管理しています。2004年にはコナ・コーヒー・フェスティバルで優勝した経験もある実力の持ち主です。農園は、プウ・ホヌア・オ・ホーナウナウ国立歴史公園近くにあります。
Lappert's Hawaii

 ラパーツはコーヒーというよりアイスクリームで知られる店で、コナ・コーヒー味は人気商品のひとつです。あまり目立ちませんが、ここではコーヒー販売もしています。なかでも「ブルー・マウカ」はヘビー・リピーターがいるほどですが、値段も高級です。コナ・ブレンドとなりますが、お店でケーキと一緒にいただくとバランスがいいと思います。同じデザインのバッグでカウアイ、マウイ、モロカイの豆をそれぞれアレンジしたものも販売しています。
Lion Coffee

 ハワイアン・アイル、ロイヤル・コナと並んで人気の高いコーヒー・ブランドです。発売はロイヤル・コナやハワイ・アイランド・ティーと同じハワイアン・コーヒー・カンパニーです。ロイヤル・コナと同じく、もっともよく知られたコナ・コーヒー・ブランドとしてさまざまなストアで販売されています。コナ100%はもちろんのこと、フレーバー・コーヒーも11種類ととても充実しています。注目は『オリジナル・ライオン」。創業当時の味を復元したものとして隠れた人気があります。
Maui Coffee

 ブランド名がマウイ・コーヒーなのに、扱っているものは主にコナ・コーヒーという少しややこしい会社です。(※もちろんマウイ産のコーヒーも販売しています。)100%コナの他に、マカダミアナッツ系が複数と、フラ・パイ、チョコレート系などがあります。ホノルル・コーヒーとラベル・デザインが同じのは、親会社がともにパシフィック・コーヒーのためです。
Mountain Thunder

 カイルア・コナの西にそびえるフアラライ山の高地で栽培された豆です。ビエナ・ローストと言って中挽きの焙煎は、フレンチ・ローストより少し軽めな感じです。エクストラファンシーに少量のピーベリーを調合した高級品ですが、オーガニックということを考慮すると、とてもリーズナブルな価格設定です。
Mulvadi Coffee

 100%コナのコーヒーとして観光客によく知られているブランドのひとつで、焙煎はミディアムです。広く流通しているブランドのなかでは「フラ・ガール」と並んで高価な部類に入ります。この他に、コナ・ビーンズがミックスされたフレーバー・テイストがあります。
Oahu Coffee

 マウイ・コーヒー・カンパニーとそっくりなデザインのラベルが付いたブランドですが、こちらはホノルルに本社がある別企業。シールに記されているようにコナ100%のコーヒーです。ダーク・ローストなので深い味わいが好きな人にお薦めです。
Old Sugar Mill Brand

 オーナーが自ら生豆を買い付けて焙煎した100%のコナ・コーヒーです。オアフ島ワイアルアにあったシュガーミルの倉庫を改築して地元ワイアルアのコーヒー豆を焙煎していますが、コナのコーヒー豆を独自の焙煎方式で提供しています。ピーベリーも少し加えられているところが味のアクセントになっています。紙袋の他にペットボトルに詰めた商品も用意しているところがユニークです。
Parker Ranch

 全米最大級のパーカー牧場が販売するコナ・コーヒーです。豆はコナ地区の複数の農園から仕入れてシティー・ローストしたものです。バッグの裏側にはウィル・ロジャースという有名なカウボーイが1934年にパーカー牧場を訪れたときのエピソードが書かれています。
Pele Plantations

 無農薬・有機栽培にこだわる農園でありながら価格的にリーズナブル。しかも2001年にはコナ・コーヒー・フェスティバルで優勝するほどの実力を持つお勧めのコーヒー・ブランドです。8つのエステート(農園)があり、いずれもコンテストで上位を占める高品質が売りです。ハワイ島ではフォーシーズンズの御用達になっています。
Red Bird Kona Coffee

 レッドバードとはノーザン・カーディナル(ショウジョウコウカンチョウ)のこと。ホルアルアにある農園に飛来する鳥の名を冠したブランドです。本社はモンタナ州のロッキー山脈にありますが、2007年からホルアルアに農園を得て、コナ・コーヒーの販売を行っています。
Royal Kona

 お土産の定番中の定番とも言えるブランドです。販売シェアもトップクラスを誇ります。売れ筋はリーズナブルな価格のコナ100%と、お買い得感の高いコナ・ブレンド(10%がコナ・ビーンズ)です。お土産用のミニサイズセットやカートンのほか、11種を超えるフレーバー・コーヒーなど、観光客のあらゆるニーズに応えます。コナホテル仕様のマウンテン・ローストのほか、サム・チョイズやロイズで使用するスペシャル・バージョンなどもあります。
Starbucks Kona Coffee

 意外に知られていませんが、スターバックス・チェーンでは州ごと(海外では国ごと)にオリジナルの地産コーヒーと、その土地の音楽CDを販売しています。その店に行かなければ購入できない1点ものということで、ハワイ州ではコナ100%のコーヒー・バッグを販売しています。ミディアム・ローストした豆は、スターバックス特有の甘い香りが広がります。
Volcano Coffee

 キラウエア火山の麓にある農園で栽培されたコーヒーでオーガニック・ビーンです。コナ地域からは外れるため、ハワイ・コナの名前は付きませんが、ミディアム・ローストのテイストはきわめて上質です。
Wailele Estates

 ワイレレ農園で作られる100%コナです。すべてが手作業で行われ、たいせつに育てられた豆はミディアム・ローストにして出荷されます。濃いめのコーヒーが好きな人にはお薦めです。
Whole Foods

 コナのコーヒー農園は小規模生産農家が多いのですが、それらの零細農園から豆を仕入れ、ホール・フーズのブランドで販売しています。シティー・ローストであっさりとした味わいが特徴です。店で生豆を購入した場合は、その場で焙煎してくれます。焙煎仕立てのコーヒーのおいしさを味わうことのできるよい試みと言えます。
Waialua, Oahu
 ワイアルア・コーヒーとは、ノースショアのワイアルア地区に広がるドールの農園で採れたコーヒー豆を指します。ワイアルアはかつてサトウキビ畑が広がるところでしたが、サトウキビ産業が衰頽したため、新たに始めたのがコーヒー栽培でした。パイナップル栽培で知られるドール・プランテーションですが、このコーヒーは地元の熱狂的な支持を得て、やがて観光客にも注目されるようになりました。農園の豆はドール・プランテーション以外にも、ハレイヴァにあるコーヒー・ギャラリーや、アイランド・エックス・ハワイなどで焙煎され、いずれもワイアルア・コーヒーとして販売されます。
Coffee Gallery

 ハレイヴァにあるコーヒー・ブランド。オアフ島には焙煎機が少なく、"Island x"をはじめ、多くのオアフ島の販売会社がここの焙煎機のお世話になっています。
Dole Plantation Brand

 ドール・プランテーションが、かつてサトウキビ畑があったワイアルア地区にコーヒーノキを植え、ワイアルア・コーヒーとして売り出したもの。焙煎の違いやフレーバーの違いで多くのパッケージがあります。
Eggs'n Things

 あのエッグズンシングズが同社のブランドで発売しているワイアルア・コーヒー。ワイアルア・ビーンズ100%ではありません。
Hale Pono Coffee

 無愛想なクマのイラストで知られるコナ・コーヒーのパッケージで知る人ぞ知るという小さな会社ですが、ワイアルア・コーヒーをブレンドしたシックなパッケージのコーヒーも販売しています。
Island x Hawaii

 オールド・シュガー・ミル・ブランドのワイアルア・コーヒーを発売しています。香りや品質だけでなく多くのパッケージがある上に、コナや他の島のコーヒーもあるので、ここだけでほとんどすべてのハワイ産コーヒーを確認できる便利さがあります。販売を兼ねた工場には観光バスも乗りつけるようになりました。
Koko Crater Coffee Roasters

 ホノルルに店を構えるエスプレッソ用の豆専門の店です。KCCの朝市でゲート脇に店を出している、といった方が分かりやすいかもしれません。
North Shore Hawaiian Coffee

 ワイアルア・コーヒーの焙煎をメインに、ハワイ島のコナ・コーヒーやカウアイ島のコーヒーを焙煎して販売しています。
Kula / kaanapali, Maui
 地元ではコナ・コーヒーについて人気のあるのがマウイ・コーヒーです。ハレアカラ山のクラ周辺にある農園では高品質のコーヒー・ビーンが作られています。マウイのコーヒー協会に加盟している農園は約40。大半はクラと、ラハイナからカアナパリにかけての山麓にあります。
Bad Ass Coffee

 コナ・コーヒーのところでお話ししたように、ホワイトハウス御用達のコーヒーですから、マウイ・コーヒーもなかなかの品質です。
Coffee of Hawaii

 ラナイ島、ニイハウ島、カホオラヴェ島を除くすべての島のコーヒーをブランド化して販売しています。マウイ・ビーンはマウイ・グロウン・コーヒーのブランド名で販売されていますが、ブレンドはモロカイ島の豆をアソートしてあります。濃厚なチョコレート味のフレーバー・コーヒーもあります。
Kimo Bean

 100%マウイ・コーヒーです。ダーク・ローストしたモカ・テイストが特徴で、コナ・コーヒーの母体であるアラビカ種よりも実が詰まっていて深い味わいを楽しめます。チョコレートの香りを加えてあります。
Maui Grown Coffee

 西マウイのラハイナにある農園で収穫された豆を使用したコーヒーで、ダーク・ローストが基本です。ここでは機械摘みをしています。
Maui Coffee Company

 マウイ・グロウン・コーヒーと同じくカアナパリの豆を焙煎したコーヒーです。ミディアム・ローストを基本としています。
Maui Coffee Roasters

 西マウイのカアナパリで収穫された豆を使用しています。ミディアム・ローストが基本です。マウイブレンドはミルク・コーヒーにするのがお勧めです。
Kualapuu, Molokai
 モロカイ島のコーヒー農園の歴史はとても新しく、空港の北に広がるクアラプウ試験栽培を行ったのが1988年、最初のパッケージが発売されたのは1993年です。その後、経営不振に陥り閉鎖されましたが、2004年に新オーナーのもとで復活。今日ではモロカイ島の経済にもひと役買うほどの存在となっています。
Coffee of Hawaii

 クアラプウ高原に広がるコーヒー農園です。コーヒー・オブ・ハワイのパッケージのうち、各島のブレンド・コーヒーにはクアラプウのコーヒー豆がミックスされています。マルラニ・ブランドとミュールスキナー・ブランドがそれぞれ数種あります。
Lappert's

 アイスクリーム・チェーンで知られるラパーツのモロカイ・コーヒーは、フレンチ・ローストした深いコクが特徴です。
Maui Coffee Company

 ラベルは「マウイ・コーヒー」とありますが、モロカイ島の豆を100%使用したローカル・ブランドです。
Koloa / Poipu, Kauai
 カウアイ島南部のエレエレに広がるカウアイ・コーヒー・カンパニーは、完熟した豆の色が黄色の種類を用いています。他島の農園と異なり、本場南米と同じく、機械での収穫を行い、コストを下げる努力をしています。生産量は意外にも、全島1位を誇ります。また農園の広さでも全米1位という広大な農園です。この他にもいくつかのカウアイ産コーヒーが知られています。
Bad Ass Coffee

 ミディアム・ローストのカウアイ・ビーン100%です。カウアイのコーヒーとしはかなりマイルドなテイストです。
Blair Estate

 マカレハの山麓にある農園から収穫した100%のカウアイ・コーヒーです。手摘みと小規模の焙煎にこだわったオーガニックで、オーダーを受けてから焙煎するフレッシュさが特徴です。
Java Estate Roastery

 カウアイ島の火山性土で育てた豆をミディアム・ローストに仕立てたパッケージです。
Kauai Coffee

 カウアイ島最大規模のコーヒー農園で、観光客向けの見学コースもあります。この農園は機械で収穫するため、コストなどを抑え、リーズナブルな価格でパッケージを提供しています。この農園がリリースする「Big Bradddah's Coffee」のネーミングと絵は個人的に一番気に入っています。
Kimo Bean

 癖が少なく、万人向きのエステート・リザーブと、ブレンド・コーヒーがあります。
Koko Crater Coffee Roasters

 ミディアム・ローストに仕上げたカウアイ・ビーン100%のコーヒーは木の実をアソートしています。同社のハウス・ブレンドは、カウアイ・ビーンが30%含まれています。
Maui Coffee Company

 カウアイ島の豆100%を使用したパッケージで、コクのあるテイストが特徴です。
トップページはさまざまな成長段階のコーヒー豆です。
次回はハワイの夜空についてお話する予定です。
【ハワイの食文化】
 食卓を飾るさかな (1) 2004年8月4日
 食卓を飾るさかな (2) 2004年8月19日
 ポキ 2006年7月20日
 ローカル・フーズ 2010年4月15日
 ハワイのローカルフーズ デザート・スナック編 2010年5月20日
 ハワイのコーヒー (1) 2011年7月21日
【クリスマス大特集】  
 ハワイの地ビール 2005年12月15日
 > その他の特集は、こちらの「バックナンバー」からご覧いただけます。


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