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メネフネ神話発祥の山に登る(ノウノウ山イースト・トレイル)
近藤純夫

稜線は仰向けに横たわる人の形をしている

 スリーピング・ジャイアントの名で知られるノウノウ山*1 はワイルアとカパアの町の間に立ち上がっています。この山の名は山稜(スカイライン)が、巨人が横たわっているように見えるためです。この巨人にはメネフネという謎の小人族の友人がいて、メネフネ伝説はカウアイ島では欠かせない神話のひとつなっています。

 *1 ノノウ山とも呼ばれます。

 ノウノウ山には3つのルートがあります。北西から伸びるウエスト・トレイル、南西から伸びるクアモオ・トレイル、それに、ここで紹介するイースト・トレイルです。イースト・トレイルはもっともアプローチが簡単ですが、小さな駐車場からは一見するとトレイルらしきものは見えません。しかしよく見ると、向かって右の赤土の地面に小さな「スタート」の標識が埋め込んであるのに気づくはずです。

スタート地点の標識

 初めはギンネム(コアハオレ)の林のなかを登ります。ときおり古い溶岩が露出しているので、かつてはこの島もハワイ島と同じように黒々とした溶岩に覆われていたことを知らされます。

 やがて、周辺にはコアハオレ(ギンネム)のほかに、シルクオーク(ヤマカガシ)やアイアンウッド(モクマオウ)、スワンプ・マホガニー(ユーカリの一種)、クリスマスベリー(サンショウモドキ)、グァバ(バンジロウ)、ティー(センネンボク)、あるいはランタナ(シチヘンゲ)など、固有種や外来種にかかわらず、多くの樹木を観察できるようになります。しかし、最近ではストロベリーグァバ(テリハバンジロウ)が異常繁殖し、他の木を覆い隠そうとしています。ストロベリーグァバの林は季節になると甘酸っぱい香りを漂わせます。実を口にしながら歩くのもいいでしょう。ただし、食べたあとの種は必ず持参の袋に捨てること。その辺にはき出すと、さらに繁殖を助けることになります。

 林のなかをジグザグに登っていくと、ほどなく稜線に出ます。近くに営巣するシラオネッタイチョウの姿を見ることができるかもしれません。ここからはワイルアの町だけでなく、北はプウ・エフをはじめとするアナホラ山脈の奇岩群まで広く見渡すことができます。

ワイルア川河口を遠望する

 再び森に入ってタコノキの林を抜け、赤土の露出しているところまで登ると、再びワイルアの町を見下ろします。ただし、ここでは絶対に崖縁に近づかないこと。斜面でスリップすると崖下に墜落する危険があります。林に隠れて見えにくいですが、進行方向右手に登山道が続いています。

 ストロベリーグァバの林のなかをさらに進むと、タコノキのある辺りで、右手から現れる北西の登山道と合流します。この分岐を左へ進みましょう。スリーピング・ジャイアントのちょうど胸の部分まで来ると、アリイ・ビスタ・ハレと名付けられた小さなピクニックエリアが現れます。かつてはここがトレイルの終了点でしたが、ここから巨人のあごの部分を経由し、張りだした額の部分に向かうことができます。

巨人のあごの部分を登る

 少し登るといったん大きく下り、それから急坂を登ります。一見すると急斜面ですが、気をつけて登れば問題はありません。ここから巨人の額の部分を目指します。進行方向の左手は断崖となって切れ落ち、眺望が開けます。ここからはワイルアとワイポウリ、カパアの町を望むことができます。この登山路のハイライトと言っていいでしょう。

 右から迂回するように急登を登り切ると両側が切れ落ちたような短い尾根に出ます。360度の視界と、高度感のせいで実際より高い山に登ったようで、晴れやかな気分になります。灌木に混じってツートーンカラーのランタナの花が咲き乱れているところを少し行くと最高点に達します。帰りは登ってきた道を引き返しましょう。往復の所要時間はおよそ3時間ほどです。

山頂まであと少し

◆アプローチ

 リフエからの場合、北上してワイルア川を渡ります。500mほど進んだところでハレイリオ通りを左折します。次第に狭くなる道を2kmほど進むと、道は左に大きくカーブします。その手前右側の小高くなったところが駐車スペースになっていて、その右手に登山道の入口があります。リフエの中心街から車で20分ほどです。

表紙はスリーピングジャイアントの頭の部分です。次回はクックの第3次航海についてお話しします。

【関連ページ】
 特集「神々の物語 (3)」
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 パワー・オブ・ハワイ「伝説の民『メネフネ』」
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