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モロカイ島の自然(2)
近藤純夫
カウナカカイの中心街
巨石に刻まれたペトログリフ

カウナカカイ

 カウナカカイは今日のモロカイ島の中心地で、全人口の半分以上が、島の南中央に位置するこの町に住みます。島最大の集落ですが、その中心地ともいうべきアラマラマ通りでさえ、写真のように閑散とした場所です。モロカイ島ではだれも知り合いで、人の顔が見える土地と言うこともできるでしょう。

 この町では深夜になると面白い光景が見られます。町の人たちが静まり返ったアラマラマ通りにやってきて、真っ暗な裏道に入っていくのです。モロカイ島だけでなく、ハワイ諸島に知れ渡ったカネミツ・ベイカリーのパンがこの時間に工場で焼き上がるため、それを買い求めにやって来るのです。ここのパンはワイキキの有名ホテルでも使用されるもので、島一番の名物といってよいかもしれません。

カラウパパ国立歴史公園

 前回お話ししたカラウパパ半島へ降りる道の周辺は国立歴史公園になっており、モクマオウの森のなかには巨石がごろごろと転がっています。その表面にはペトログリフと呼ばれる岩刻画が刻まれていて、古くから一帯が神聖な場所とみなされていたことがわかります。残念なことに現在はほとんどの岩に落書きがあり、ペトログリフを識別するのはとても困難になっています。
 

パポハク・ビーチ
モオモミ砂丘

パポハク・ビーチとモオモミ砂丘

 モロカイ島でフラの女神と信じられたカポは、マウナロアという集落の東に位置するカアラの丘でフラを教えたと言われます。この丘では毎年、カ・フラ・ピコと呼ばれるフラの儀式が行われますが、限られた人しか見ることができません。セレモニーは翌日、島の西端を占めるパポハク・ビーチに移り、続けられます。島の西端に当たるこの海岸から東のマウナロアまで一帯は開発に失敗しており、周辺の将来は不透明です。

 島の北西端にはモオモミと呼ばれる砂丘があります。ここだけにしか生育しない固有の植物が数多くありますが、いずれも絶滅の危機に瀕しています。土地の大半は、現在は営業を停止したモロカイ・ランチが所有していますが、一部はネイチャー・コンサーバンシーという自然保護団体によって管理されています。
 

ペペオパエの遊歩道

ペペオパエ、カマコウとワイコル渓谷

 島の中央東部は最高峰であるカマコウ山(1512m)を中心に降雨量が多く、豊かな緑が広がっています。なかでもペペオパエは原生の自然が残り、250種とも言われるハワイ固有の植物が分布しています。また、ここにしか生息しない野鳥もいます。モオモミ砂丘と同じく、ネイチャー・コンサーバンシーが一帯を管理していて、月に1度程度の割合でガイド・ツアーを実施しています。ペペオパエの西側にはワイコル渓谷があり、雄大な滝が渓谷を取り囲んでいます。ワイコルとはハワイ語で「3つの水」という意味ですが、おそらくは大きな滝3つを指して名づけられたものでしょう。西側部分には長大な用水路が山を貫通して西に延び、クアラプウの町に水を供給しています。

虹の架かったワイコル渓谷

 ワイコル渓谷の手前にはサンダルウッド・ピットと呼ばれる穴があります。サンダルウッドとは白檀のことで、カメハメハ大王がハワイ諸島の実権を握って王国を設立したとき、初期の王朝を財政的に支えました。巨大な穴は約23mの幅があって、伐採者はここに木を放りこみ、穴が木で埋められると海岸に運びました。それがちょうど貨物船が運ぶことのできる量だったからです。
 

フィッシュ・ポンド

石積みを修繕する土地の人たち

 島の南海岸には石を積み上げた突堤のようなものが各地で見られます。これは潮の満ち引きを利用して魚を採る巨大な檻のようなものでフィッシュ・ポンド(ロコイア)と呼ばれます。かつて、土地の権力者だった首長(アリイ)が個人的に所有したもので、安定的に魚を確保するために造られました。フィッシュ・ポンドは他の島でも見られますが、モロカイ島では復元したものも含め70ほどもあり、そのうちのいくつかは伝統的な地引網の実習など、小学校の歴史教育にも活用されています。

トップページの画像はカウナカカイから見たラナイ島の風景です。次回はラナイ島についてお話しする予定です。
 

 

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