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パワースポット(3)
近藤純夫
カエナ岬(オアフ島)

  カエナ岬はオアフ島の西の端にある岬で、1983年にカエナ州立公園となりました。カエナはハワイ語で「熱」を意味します。島内で最も乾燥した気候で、気温が高い場所であることに関係するのかもしれません。また、カヒキ(タヒチ)からやって来た火の女神ペレの兄弟(あるいは従兄弟)の名前がその由来だという説もあります。公園内へは東と南東側の両方から岬の先端に向かってトレイルが伸びていますが、それ以外はほとんど手つかずで、原生の自然を残しています。敷地内にはコアホウドリやハワイモンクアザラシ、アオウミガメ、イルカなどが生息しています。サーフィンやシュノーケリングなどにも最適の場所です。


白砂とナウパカが広がるカエナ岬の突端

  太陽を捕まえたことで知られる半神マウイは、この岬から釣り糸を垂れ、カウアイ島を釣ってオアフに近づけようとしたという神話があります。釣り糸は途中で切れてしまいましたが、針先にカウアイ島の一部がひっかかり、それがこの岬に残ったと言われます。その名残には「カウアイの石(Pohaku o Kauai)という名が付き、いまもそこに残されています。また、岬の突端にはポー(黄泉の国)の入口があり、死者はここから死者の魂は旅立つとされました。これらのことからもわかるように、カエナ岬は強いマナにあふれ、人はそこに立つと大きな力を得ることができると信じられてきました。

 
 

マカプウの山頂直下から見たマカプウ・ビーチとヒーリング・プール
マカプウ岬(オアフ島)

  マカプウには「突き出たた丘」とか「飛び出した眼」といった意味があります。あるいはケアナオケアクアポーロリという洞窟に由来するとも言われます。かつてはダイヤモンドヘッドと同じく、この岬から魚群を確認する作業が行われました。また山頂へ続く道(マカプウ灯台の取り付け道路)の途中には冬季にやって来るザトウクジラの展望台もあり、海の徴(しるし)を読み取る重要な場所でもありました。


トーチカの跡が残るマカプウの頂
 麓のマカプウビーチには俗称をヒーリングプールという、癒しの場所とヘイアウ跡があり、パワースポット巡りには欠かせない存在となっているようですが、ここはかつて漁民の基地のような場所でしたので、豊漁を祈願するためのヘイアウがあったのかもしれません。言い伝えでは周囲にある大きな石のひとつひとつに強いマナがあるとされます。
 
 
 
 

フィッシュポンド内の海水を調節する水門
パエパエ・オ・ヘエイア・フィッシュポンド(オアフ島)

  フィッシュポンドとは浅瀬に石を積み上げて囲い込み、潮の満ち引きを利用して魚を取りこむ場所のことです。先住のハワイ人たちは安定的に魚を確保するため、島々に多くのフィッシュポンドを作りました。そのうちの何割かは復元され、場所によっては日常的に使用されています。パエパエ・オ・ヘエイアもそのようなフィッシュポンドのひとつです。ヘエイアにはハワイ語で「(洪水などで)押し流した」という意味があります。これには、コオラウ山脈を越えた南の地域(風下地区)から攻めて来た敵を撃破したという意味が込められているとされます。



外洋と隔てる石の壁
  パエパエ・オ・ヘエイア・フィッシュポンドはNPOによって運営され、現在は事前に許可を得なければ入れません。フィッシュポンドは石垣を作ってしまえば完成というわけではなく、絶えず修繕が必要で、ここを維持するために多くのボランティアが参加しています。遠く合衆国本土からこの仕事のために移住しているスタッフも多く、ハワイの伝統文化を守る上で異色の存在とも言えます。組織はホノルルにあるビショップ博物館などと密接な連絡を取り、ハワイ語のみによる自然と文化の理解など、きわめて高いレベルの活動が行われています。オアフ島でもっとも古いと言われるこのフィッシュポンドは、とくに霊的なエネルギー(マナ)が強く満ちている場所としてハワイの人たちも一目を置いている場所です。
 
 
ハワイ大学が多目的調査を行っている洞窟のひとつ
溶岩洞窟(ハワイ島・他)

  1994年2月、ハワイ島を統治していたリロアというアリイ(首長)と、彼のひ孫にあたるロノイカマカヒキの骨がホノルルのビショップ博物館から消えました。ヒモを編んで作ったカアイ(棺)は、90cm×100cmほどの大きさで、人の形に似せて作られていました。噂ではワイピオ渓谷のどこかにある洞窟に、密かに埋められたとも言われています。

  洞窟は古来から死者の骨を安置する場所でした。人の骨には強いマナが宿ると信じられたため、死ぬと肉を削ぎ、骨だけを洞窟の奥に安置しました。なかでも権力者の死は極めて大きな出来事で、埋葬にはさまざまな儀式を伴いました。この儀式を見届けた西洋人がいます。キャプテン・クックに随行した画家、ウイリアム・エリスです。彼はリホリホという首長が死んだ際、近しい部下たちが、髪を切り落としたり、前歯に石を打ちつけて折ったり、火の点いた木の棒を体に押しつけるなどするのを目撃しました。主人の死を、激しい痛みをもって分かち合おうとしたのです。このとき、妻のカママルは舌に入れ墨をしました。エリスが「痛くないのですか?」と、ひどい苦痛の表情を示す妃にたずねたところ、彼女は「わたしの哀しみはこの痛みより大きいのです」という答えが返ってきました。


洞内から発見されたヒョウタン製の水筒
 歴史学者のデイビッド・マロによると、首長の死体はバナナやタロイモ、ワウケなどの葉で包んでから少しだけ土をかけ、その上で10日に渡って火が燃やされました。この間、アリイの死を悼む祈りが絶えることなく唱え続けられます。その後、死体は掘り返され、肉を剥いで頭部と腕、脚の骨を取り出しました。剥いだ肉は海に埋葬し、骨はカパ(タパ)という織物に包まれ、洞窟に埋葬されました。人は死ぬとアウマクアという霊になって子孫を見守ると信じられましたが、アリイのような権力者は、カフナ(祈祷師)たちの祈りの間に天界へ上り、神になると信じられました。洞窟はそれゆえ、強力なマナが満ちる特別の空間だったのです。パワースポットとしてはきわめて大きな存在ですが、一般の人が洞窟を探し出し、中に入ることはお勧めしません。それは墓を暴くの同じことを意味するからです。
 
 
  トップページはマカプウ岬にあるマカプウ灯台です。次回はローカル・フーズについてお話しする予定です。
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